20日、東京・両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING6」のセミファイナル、WBO世界S・フライ級王座決定12回戦は、3位の寺地拳四朗(BMB)が4位のイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に115-111、116-110、117-109の3-0判定勝利を収め、L・フライ級、フライ級に続き3階級制覇を達成した。

最終回にダウンを奪った寺地
左ヒザでリズムを取りながら左ジャブを突く寺地は、距離のディフェンスを意識したかつてのスタイルが復活。遠くから巻き込んでくるゴンサレスの右クロスが厄介に見えたが、リズミカルに動く寺地はこれを初回で見切る。
そして2回、右カウンターを決めてゴンサレスにヒザを着かせると、3回にはプレスをかけながら右強打を上下に散らしつつ、防御意識もしっかりとキープした。
5回に入り、ゴンサレスは戦い方を変える。前に出て連打を仕掛ける形をとって右を当てる場面も増えてきた。が、寺地は右強打のボディーカウンターを見舞ったり、ジャブ、ワンツーで迎え打ち、タイミングを計って右強打を上下に突き刺したりと流れを渡さない。
時折右をヒットするゴンサレスだが、寺地は距離を取り、回り込む動きを多用して、ゴンサレスが連打をつなぐ間合いを切る。前に出て攻めたいゴンサレスだが、寺地の距離をずらすテクニック、右強打の圧力を受けて、いつしか下がってしまう展開が続いた。
終盤に入り、打ち合いの展開に突入したものの、上体だけが突っ込んで足がついてこないゴンサレスに対し、攻防にステップを利かせる寺地の戦い方が上回る。最終12回、寺地は右ストレートで2度目のダウンを奪い、立ち上がったゴンサレスも左右フックで最後の反撃を試みたものの、寺地は最後まで集中を切らさずゴールテープを切った。
「練習していたフックからのワンツーが決まって気持ちよかった。1年ぶりのベルトでめちゃめちゃ嬉しい。昔に戻って、ジャブを打って出入りすることを意識した。3階級で2団体チャンピオンは日本でいないので、それを達成したい。負けて本当にどん底に落ちたけど、こうして上がったときの景色は最高。なので、みなさんも一緒に頑張っていきましょう」。新たな目標を掲げ、挑むことの尊さを会場に呼びかけた寺地。円熟の時期はまだまだこれから訪れる。そんなことを感じさせるメンタルとパフォーマンスを披露した。
寺地(34歳)は26勝16KO2敗。5度目の世界アタックも成らなかったゴンサレス(29歳)は32勝12KO6敗2分。



