増田陸、寺地拳四朗、岩田翔吉――トリプル戦を勝ち残った王者3人一夜明け

昨日のトリプル世界戦の勝者が21日、帝拳ジムで会見を行った。WBC世界L・フライ級王座の初防衛に成功した岩田翔吉(帝拳)、3階級制覇を達成した寺地拳四朗(BMB)、そして比嘉大吾(志成)との接戦を制した増田陸(帝拳)のチャンピオンたち。

左から寺地、増田、岩田の3王者(帝拳ジムで)

■3階級制覇を達成した寺地の次なる夢
イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)から2度のダウンを奪って文句なしの勝利を収めた寺地は「3階級制覇がうれしいのと、ホッとしています」と素直な感想を述べた。1年ぶりの試合が再起戦であり、3階級挑戦のかかった大試合だっただけに、チャンピオン歴の長い寺地にしてもやはりうれしい勝利だった。「(昨年暮れに試合がなくなったりして)苦しい時期もありましたが自分を見失わずやってきた」と加藤健太トレーナーも証言した。

寺地は次なる目標に「統一戦」をあげている。3階級にわたって2団体のベルトをまとめれば日本人ボクサー初となるからだ。S・フライ級も多士済々なクラスだけに、ファンの楽しみが広がった。

■進境著しい岩田「次はより強いチャンピオンと」
エリック・バディージョ(メキシコ)を撃退した岩田は「(世界王座に)返り咲いたのが前編で、今回が後編だと思っていました。とても集中力を高く持って臨みました」。一発強打に頼るのではなく、足の出入りをベースにした戦略的なスタイルは、戴冠したノックアウト戦に続き今回も存分に披露。キャリアで初めてのダウンを喫したが、見事有言実行し、激闘を終盤TKOで勝ち抜いた。「無敗で1位の指名挑戦者に勝ったので、次はより強いチャンピオンと戦いたい」と、WBO王者時代に失敗した初防衛に成功して岩田の意欲はますます高まっている。

「(練習しても)試合で出ないと意味がないものだから」(浜田剛史代表)、「練習でやってきたことがそのまま出せた」(田中繊大トレーナー)と、陣営も岩田のパフォーマンスを絶賛していた。岩田は「すぐにも練習したい」というほどだから、これからも期待できそう。

■「これからも精進」増田は堤聖也戦を見据える
比嘉とフルラウンドを戦って2-1判定勝ちでWBAバンタム級レギュラー王座に就いた増田は「無事に勝てて、ホッとしています」。続けて「このベルトにふさわしいボクシングを目指して、これからも精進したい」と生真面目な表情で語った。

昨日は上々の滑り出しも、中盤は比嘉の盛り返しに遭い、終盤にもう一度アピールをしてゴールテープを切った。左ストレート対策を十分にしてきた比嘉に対し、辛抱強く、冷静に戦ったのがひとつの勝因。これは「比嘉君への歓声が予想以上だった」(浜田剛史代表)という状況では、なおさら価値があったろう。

こだわっていたノックアウトにつなげられなかったこともあって「ベルトに(まだ)ふさわしくない」と謙遜する増田だが、現在休養王者扱いの堤聖也(角海老宝石)との試合に水を向けられると「真のチャンピオンがどちらか、戦って決めたいと思います」とまっすぐなコメントを返した。

 

見逃し配信期間 7月20日 23:51〜9月7日 23:59

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