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中山佳祐がOPBFフライ級新王者、12Rの熱戦制す

2017年6月13日 20時43分

 OPBFフライ級タイトルマッチが13日、後楽園ホールの「DANGAN185」で行われ、挑戦者3位の中山佳祐(ワタナベ)は王者リチャード・クラベラス(比)に2-1判定勝ち。初挑戦でOPBF王座を獲得した。スコアは116-112、115-113、113-115。

中山な的確な左をコンスタントに当てた

 サウスポーの中山はフットワークを使い序盤から距離を支配。初回、2回に単発ながら左ストレートをヒットする。クラベラスはプレスをかけ、右ストレートで対抗するが、中山の動きについていけない。4回には一段を圧力を強めて中山を追いかけるが、中山は左ボディアッパーを決めて、王者の動きを止める。4回終了時の採点は、挑戦者優勢に見えたが、38-38、39-37でクラベラス、40-36で中山と割れた。

 クラベラスが攻勢を強めた5回、中山は左を決めて再びクラベラスの動きを止めて攻勢をかける。しかし王者も反撃、しばし打撃戦を展開する。その後も、中山が足を使い、前に出るクラベラスをさばきながら、左ボディブロー、左ストレートで王者にダメージを与える。中山が好打から追撃すると、クラベラスが反撃するというパターンが繰り返された。8回終了時の採点は76-76、78-74で中山がリードした。

フットワークは最後まで衰えず

 9回は劣勢のクラベラスが奮闘して右で襲い掛かり、中山は足を動かし続けて決定打を回避。10回も王者が右を決めた。中山は前半戦に比べて被弾が増えたものの、ラウンドごとに印象的なクリーンヒットで上回る。クラベラスは最後まで前に出たが、中山のフットワークも衰えず、終了のゴングとなった。

 中山は10勝4KO2敗1分。「心が折れそうな場面もあたけど、みなさんの声援でがんばれた。期待にこたえられてよかった」とほっとした表情を浮かべた。WBC世界王者となった比嘉大吾(白井・具志堅S)の王座返上により、シルバー王者から正規王者に成功したクラベラスは初防衛に失敗。戦績は17勝10KO3敗2分。

◇ライト級8回戦
白鳥大珠(八王子中屋)[TKO7回2分59秒]プレル・トゥパズ(比)
 キックボクシング出身のサウスポー白鳥は、ディフェンシブでカウンター狙いのトゥパズにうまく圧力をかけられず、序盤はパンチの少ない展開。中盤から左をボディに打ち込み、あまり手数は伸びないものの、少しずつ攻撃姿勢を強めた。7回にスイッチして右フックを打ち下ろすと、トゥパズが左目上を大きくカット。傷が深くTKOとなった。白鳥は8勝5KO2敗。フィリピン・ライト級12位のトゥパズは10勝2KO32敗5分。

湯場は右フックでダウンを奪った

◇62.0キロ6回戦
湯場海樹(都城レオS)[TKO1回1分30秒]ベナー・サンティグ(比)
 日本5階級制覇王者の湯場忠志さんを父の持ち、宮崎・日章学園高でインターハイ2位の成績を収めた湯場のデビュー第2戦。サウスポーの湯場はスタートから足を使い、前に出てくるサンティグに右フックをヒット。ラウンド中盤、右フックでダウンを奪うと立ち上がった比人に左ストレート打ち込んでフィニッシュした。湯場は2勝2KO。サンティグは5勝1KO2敗1分。

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