10日後楽園ホールの「A-sign.Bee5」で元WBO世界バンタム級チャンピオンの亀田和毅（協栄）と56.0キロ契約10回戦を行うモラレス3兄弟の三男、イバン・モラレス（メキシコ）が7日、都内の協栄ジムで練習を公開した。

　イバンは元4階級制覇王者のスター、エリクを長兄に持つモラレス兄弟の末弟。世界チャンピオンになった経験はないが、昨年5月、IBF世界バンタム級王者だったリー・ハスキンス（英）に挑戦しフルラウンド戦った経験を持つ。

　この日、次兄で元WBO世界S･フライ級王者のディエゴを従えてジムに現れたイバンは「これは亀田家とモラレス家にとって重要な試合だ」と今回の試合をファミリーの代理戦争と位置付けた。

亀田和の世界ランキングを奪いにいく

　家族のプライドのみならず、現在世界ランキングから外れているイバンにとっては、S･バンタム級でWBA3位、WBC12位、IBF5位、WBO8位につける亀田との対戦はハイリターンが期待できる絶好のチャンス。イバンは「トモキはとてもスピードがあり、弱点を見つけることはできないが、私も同等のクオリティーを持った選手。ベストを尽くせば勝てる」と決意表明した。

　練習を視察した亀田家の次男、大毅氏は「レベルの高い試合になると思う。どっちかのスイッチが入ったら近い距離の戦い。そこからが楽しみやね」と試合を予想した。なお、エリク・モラレスは試合前日に来日予定。