アメリカで戴冠の尾川堅一「まだまだ伸びしろある」
2017年12月10日 19時59分
2017年12月10日 14時28分
IBF世界S・フェザー級王座決定戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスのマンダレイベイリゾート&カジノで行われ、同級4位の尾川堅一(帝拳)は同5位テビン・ファーマーに2-1判定勝ち。スコアは116-112、115-113で尾川、残りが116-112でファーマーだった。
強打の尾川と技巧派サウスポーのファーマー。尾川は初回、しっかり踏み込んでワンツーをボディに打ち込み、ファーマーに圧力をかけた。ファーマーはジャブを突きながら、尾川のパンチをバックステップ、ダッキングでかわす。初回終了間際、ファーマーの左カウンターが尾川に決まった。
ファーマーはそれほど足を使うわけではなく、2回はガードを下げて柔らかく上体を使いながら攻撃的なボクシングを展開。しかし3回後半に尾川の右がヒットすると、ファーマーの勢いが止まる。4回も手が出ずペースダウンのファーマーは5回に立て直し、右フック、カウンターの左フックを尾川に決めた。
ファーマーに流れが傾きかけたかに見えたが、尾川はひるまずワンツー、ときにボディブローを打ち込み、ファーマーにプレッシャーをかけ続けた。7回はファーマーが左アッパーをヒットするなど前半は押し気味で、尾川はマウスピースを落とす。これを入れ直し、試合が再開された直後、尾川のワンツーが決まってファーマーがグラリ。尾川は前に出たもの詰め切れない。
ここをしのいだファーマーは手数を出してベルト獲得に執念を見せた。尾川も数は少ないながらも力強いパンチを打ち込み続け、10回に右ストレートを決めてファーマーにダメージを与えた。終盤も接戦が続いたが、より圧力をかけていた尾川に軍配が上がった。
不利の予想を覆して王座獲得の尾川は判定を聞いた瞬間に雄たけび。アメリカでのタイトル獲得はは81年の三原正以来36年ぶりの快挙。日本選手では西城正三、柴田国明(ハワイ)、上原康恒、三原に続いて5人目。Photos/SUMIO YAMADA
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