村田の世界戦略 ボブ・アラム氏語る
2013年8月23日 17時08分
2013年8月23日 16時25分
8月25日に有明コロシアムとスカイアリーナ座間で行われる「ダイヤモンドグローブSP」の記者会見が23日、ホテルグランドパレスで行われた。有明組の五輪金メダリスト村田諒太(三迫)、対戦相手の東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(ワタナベ)、座間で初防衛戦を迎える田口良一(ワタナベ)、挑戦者の井上尚弥(大橋)が顔をそろえた。
記者会見を終えた村田は記者の質問に応じ「すごく緊張している。朝ごはんを食べていないので脳の回転が速くない。尚弥が先に質問されると思っていたので、自分にきて焦ってしまった」と切り出した。
緊張していると自分で言ってしまうあたりは、強心臓の裏返しのように思えるが、大きなプレッシャーを感じてるのは事実だろう。試合前に繰り返される記者会見が初体験なら、プロのリングも6回戦の試合も始めて。アマチュア時代は75kgだったリミットが今回は73kg契約だから減量も楽ではない。おまけにトップランク社のボブ・アラム代表が直々に来日しては緊張するのも当然だ。
それでも村田は「アマチュア時代を通して培ったプライドと経験は必ず力になると信じている。デビュー戦でこんな(強い)相手とやれるのも大きなチャンス。自分の力を出し切りたい」ときっぱり。金メダリストは腹のくくり方も一流に違いない。
対する柴田は「自分の距離をどれだけ作れるかが勝敗に直結すると思う。これまでに身に着けた技術、経験、メンタルをすべてぶつけていきたい」と試合のイメージを膨らませていた。
スーパールーキー井上尚弥(大橋)を迎え撃つ王者の田口は「井上選手はすべてのおいてレベルの高い選手だけど、自分もしっかり準備を進めてきた。キーポイントは左ジャブなり左フックなり左のパンチ。常に動いてかく乱していきたい」と若き挑戦者を牽制。
プロ4戦目で日本タイトル挑戦となる井上は「この一戦は僕にとっても田口さんにとっても人生のかかった一戦。辰吉さん以来の記録もかかっているし、僕自身、人生をかけて試合に臨む。キーポイントはスピードと足だと思っている」と早くも言葉に気迫がこもっていた。
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