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IBF11位の阿部麗也が判定勝ち、近藤明広は再起

2018年3月2日 22時18分

「A-sign.Bee11」が2日、後楽園ホールで行われ、メインのフェザー級8回戦は、IBF同級11位で日本同級2位の阿部麗也(KG大和)が元日本S・バンタム級ランカーの渡部大介(ワタナベ)に3-0判定勝ちした。

阿部(左)と渡部はA級らしい好試合を披露した

 セミにはIBF・S・ライト級5位の近藤明広(一力)が登場。昨年11月、ニューヨークのバークレイズ・センターでIBF世界S・ライト級王座決定戦に臨み、セルゲイ・リピネッツ(ロシア)に判定負けを喫して以来のリングとなった近藤はタイ人選手に4回TKO勝ちした。

 リング上で「余計なことは考えず、世界しか見ていない。やれる自信もついた」と世界再挑戦に向けて決意表明した。

◇フェザー級8回戦
阿部麗也(KG大和)[3-0(78-75×3、79-73)]渡部大介(ワタナベ)

 現在8連勝中で世界ランキング入りもはたしたサウスポー阿部と元ランカーの渡部はスタートから激しくフェイントをかけ合う展開。阿部が左ストレートをボディに打ち込み、右フックをひっかけたりやや優勢だが、渡部の右も鋭く、予断を許さない展開となる。

 渡部は4回に右ストレートを決め、左フックを返した。これは阿部も「効いた」と明かしたが、そんな素振りを見せずに前に出て左ストレートを打ち込む。緊迫した展開が続き、阿部はようやく8回、左のカウンターを立て続けに決めて終了のゴングを聞いた。

日本タイトル挑戦をアピールした阿部、左は片淵会長

 KOを宣言していた阿部はベルトラインに記した「天才♪」を見やり「♪なんてつけてる場合じゃないですね。?に戻そうかな」と苦笑いしていた。17勝8KO2敗。昨年10月、札幌で岡本ナオヤ(東拳)にまさかの初回KO負けした渡部は連敗ながら復調を感じさせる出来。戦績は6勝3KO4敗。

近藤は世界再挑戦の決意を表明した

◇S・ライト級8回戦
近藤明広(一力)[TKO4回2分48秒]リクヒット・サンリッツ(タイ)

 体格に勝る近藤がサウスポーのリクヒットに圧力をかけていく。リクヒットはカウンターを狙って対抗したが、2回に近藤が右ストレートを決めてダウンをゲット。リクヒットはこのあと粘ったが、4回に近藤が再び右を決めるとグラついて左目を負傷。主審が試合を止めた。近藤は30勝17KO7敗1分。リクヒットは8勝3KO2敗。

高橋(右)と最終戦となった小山

◇フェザー級8回戦
高橋竜平(横浜光)[TKO7回2分32秒]小山哲也(横田S)

 元日本ランカーの高橋が37歳定年目前の小山と対戦。序盤から出入りのスピードで圧倒的優位に立った高橋だが、中盤までは小山の気迫に攻めあぐねるシーンもあった。しかし6回にボディ攻撃を効かせてダメージを与えると、7回に右ストレートを決めたところでストップ。14勝6KO3敗1分とした高橋は保持するIBFパンパシフィックS・バンタム級王座の防衛戦を6月にバンコクで行うと発表した。3月4日に37歳を迎える小山はラストファイト。7勝2KO10敗でリングを下りた。

◇58.0キロ8回戦
大坪タツヤ(T&T)[2-0(78-75、77-76、76-76)]荒谷龍人(KG大和)

 日本ランカーの両者は昨年10月に対戦して、大坪がダウンを奪って小差判定勝ち。リマッチも再び接戦となった。日本フェザー級7位の大坪が圧力をかけて先制するものの、同9位の荒谷も中盤は出入りのボクシングで対抗。荒谷はアッパーは右を決めて攻勢をアピールしたが、大坪が圧力をかけてボディ攻撃。最終回は荒谷が失速気味で、大坪に軍配が上がった。

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