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ニカラグアが政情不安 5.5ロマゴンは出場せず

2018年4月28日 8時13分

 5月5日、米カリフォルニア州カーソンで行われるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)vsバネス・マルティロスヤン(アルメニア=米)のセミファイナルで復帰戦を予定していた元4階級制覇王者ローマン“チョコラティート”ゴンサレス(ニカラグア)が26日(日本時間27日)出場を取り止めた。ゴンサレスは元WBC世界L・フライ級王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)とノンタイトル戦を予定していた。

 ゴンサレスのカルロス・ブランドン・マネジャーによると、理由は母国ニカラグアの情勢。同国のダニエル・オルテガ大統領が年金カットなどの政策を設定したため最近、連日抗議デモが発生し、国内が混乱。すでに36人の死亡者が出ている。

 そのため米国入国ビザの発給が滞り、辞退せざるを得なかったという。もしゲバラ戦が実現していれば、ゴンサレスはゴロフキンと5度目の“共演”となるはずだった。

 これにより同じく出場を予定していた女子のウェルター級世界4冠王セシリア・ブレークス(ノルウェー)がセミに昇格。4団体統一同級王者ブレークスはカリ・レイス(米)とすべてのベルトの防衛戦を行う。試合を全米へ放映するHBOが通常の放送で女子の試合を中継するのは初めての出来事になる。

 5月5日は当初、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでゴロフキンとサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)との再戦が予定されていたが、カネロの薬物疑惑が発覚してこのビッグマッチがキャンセル。これがアンダーカードにも大きな影響を与え、イベント自体が大きく様変わりする結果となった。

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