米国の軽量級中心のイベント「SUPER FLY」シリーズ第3弾が9月8日、ロサンゼルス近郊イングルウッドのザ・フォーラムで開催される。主催のプロモーターで360プロモーションズを立ち上げたトム・ルーファー氏が通達した。

　今回イベントの柱となるのはフライ級統一王者からS･フライ級で2階級制覇を狙うフアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）、ミニマム級から数えてS･フライ級で4階級制覇を目指すドニー・ニエテス（フィリピン）、そして復帰ロードの初戦となる前WBA世界フライ級王者の井岡一翔だ。

　メイン格のエストラーダは同じメキシコのフェリペ・オルクタを迎える。2月のSUPER FLY2でWBC･S･フライ級王者シーサケット・ソールンビサイ（タイ）に挑んで惜敗したエストラーダは第3弾で再戦を望んだが、タイ人は今回出場を辞退した。

　同国人のオルクタはWBO･S･フライ級王者だったオマール・ナルバエスに敵地アルゼンチンで2度挑み、1-2、0-2判定で惜しくも敗れたものの、常にランキングに名を連ねている強豪だ。

　海外リング初登場となる井岡の相手はマックウィリアムズ・アローヨ（プエルトリコ）と発表された。同じフォーラムのリングでローマン・ゴンサレスに判定負けしたが、シリーズ2で元WBC王者カルロス・クアドラスに判定勝ち。WBCとWBOで3位につけるアローヨは、ブランク明けの井岡にとっては気の抜けない相手となる。

　ベテランのニエテスは井上尚弥が返上したWBO･S･フライ級王座を同胞のアストン・パリクテと争う。フィリピン人同士の世界戦は5月のアンカハスvsスルタンに続き3度目となる。