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木村翔「日本と変わらない心境」 あす中国でV2戦

2018年7月26日 19時26分

 WBO世界フライ級タイトルマッチの前日計量が26日、試合会場となる中国・青島の青島国信体育館で行われ、出場の2選手は一発でクリアした。V2戦のチャンピオン木村翔(青木)は50.65キロ、挑戦者フロイラン・サルダール(比)は50.45キロだった。

計量を一発クリアした木村(左)と挑戦者サルダール

 セレモニーが長引き、予定時刻を約30分すぎて秤に乗った木村だが終始落ち着いていた。「待つのはきついけれど、海外慣れしてますし」と語り、体調はよさそう。「前回は相手が鄒市明(ゾウ・シミン)だったし、もうちょっと人がいたかな」と、ちょうど1年前にスター王者に挑んだ際の計量を振り返る余裕もあった。

 チャンピオンの立場となって再び中国のリングに立つわけだが、木村に気負いはうかがえない。「こちらの人が温かいので、日本と変わらない心境です。本当にいつも通り」と中国側の歓迎ぶりにチャンピオンは感謝していた。

 その木村が、「あすは1ラウンドも失わない」というサルダールの意気込みを聞いた時だけは、プライドをのぞかせた。「そっか。もちろんサルダールは強いし、俺のことを研究しているでしょうけど、そんなに俺はやりやすくはないですよ」と木村。そして「あすはやりますよ。ぶっ倒しますよ」と短い言葉に力をこめた。

左はノックアウトと熊、こちらがメイン格だ

 また同じリングで挙行されるWBAミニマム級戦も計量が行われ、王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)が47.4キロ、挑戦者の熊朝忠(ユウ・チョウチュウ=中)は47.5キロでパス。

 17戦全勝(7KO)のノックアウトは正規王座5度目の防衛戦で、タイを出て戦うのは初めてとなる。中国初の世界王者である熊(27勝14KO7敗1分)は王座返り咲きを期す。

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