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木村翔が中国で6回KOのV2 1位の田中恒成も観戦

2018年7月28日 2時29分

 27日、中国・青島の青島国信体育館で挙行されたWBO世界フライ級タイトルマッチは、チャンピオン木村翔(青木)が3位挑戦者フローイラン・サルダール(比)に6回54秒KO勝ち。昨年7月にゾウ・シミン(中)から奪った王座の2度目の防衛に成功した。

木村(左)は冷静にサルダールを削っていった

 立ち上がりから木村は堅いブロッキングでサルダールのパンチを防ぎながら、じりじりと圧力をかけた。初回、そして2回とサルダールの危険な右ストレートが時折入ることもあったが、木村は表情を変えずに前進。ボディショットを繰り出しながら徐々にサルダールを削っていくのが作戦だった。

 その効果が早くも表れた。3回のサルダールは出だしから脚を使って距離を取る。それを見てとった木村は抜け目なく手数を増やし、ロープへ詰めて連打するシーンも。サルダールが腹を守ろうとすると、今度は顔面に左フックを見舞った。

 拍子抜けするほどあっけなく失速したサルダールに対し、木村はいよいよエンジンをふかす。4回は右スイングからの左ボディフック連打。そして5回、左ボディを連発してダウンを奪った。すでにサルダールに元気はなく、続く6回、決めに出た木村は挑戦者にロープを背負わせて猛攻。力なく崩れ落ちたサルダールは10カウントを聞いた。

 圧勝の木村は「サルダールはもっとプレッシャーをかけてくると思ったけど、僕のかけるプレッシャーのほうが強かったですね」とコメント。中国メディアの取材も受け「日本人王者としてこの中国のリングに立てたことを誇りに思います」と答えていた。日本人チャンピオンが中国で防衛に成功したのは木村が初めてだ。

次は指名挑戦者の田中(右)との対戦が期待される

 この日の会場はゾウ戦の上海ほどの入りではなかったが、悪びれず木村は「やはり前回はゾウだったから。僕もまだまだだと思ったし、もっともっと頑張らないと」とさらに意欲をかき立てられた様子。控室には、指名挑戦者の田中恒成(畑中)も祝福に訪れ、互いに笑顔であいさつを交わした。今後をさらに期待したくなる中国防衛戦だった。

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