シーサケットがV3 S・フライ級戦線の行方に注目
2018年10月7日 10時32分
2018年10月6日 21時53分
6日の後楽園ホール「第577回ダイナミックグローブ」メインイベント、OPBF&日本S・フェザー級王座統一12回戦は、日本王者の末吉大(帝拳)とOPBF王者の三代大訓(ワタナベ)がともに譲らず三者三様のドロー。スコアは115-113、113-115、114-114。末吉は日本王座の3度目の防衛に、三代はOPBF王座の初防衛に成功した。
ともにチャンピオンとはいえ、WBO・S・フェザー級7位にランクされる末吉がキャリアからいっても上位の存在。末吉は初回に右フックを打ち下ろして先制すると、その後も先手、先手でパンチを繰り出した。
ガードを高く掲げる三代は得意のジャブが届かず、手数が伸びていかない。4回にようやく右ボディから左ックのコンビネーションで攻めて出たが、4回終了時の採点は39-37×2、40-36で末吉がリードした。
中盤は三代が距離を詰めはじめ、試合が徐々に熱を帯びてくる。末吉は相変わらず手数を出し、三代はいきなり踏み込んで左右のフック、ようやくジャブもタイミングが合ってきた。6回は互いの右がヒットする打撃戦に。三代が追い上げ、8回終了時の採点は78-74、77-75で末吉、残りが76-76となった。
試合が終盤に入ると三代はジャブが冴えて9、10回と優勢、末吉も11回の打ち合いに勝って意地を見せる。12回も気持ちのぶつかり合いとなり終了のゴングとなった。末吉は18勝11KO1敗1分。三代は6勝2KO1分。
末吉「(終わった瞬間、判定は)わからなかった。中盤がよくなかった。終盤は開き直ってまたいけたけど…。右目はジャブで腫れたと思う」
三代「序盤は見すぎてしまった。左の勝負と思っていて、最初は負けて、後半は自分の左が当たった。5、6ラウンドくらいでいけると思ったけど…」
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