末吉と三代は激戦の末ドロー 王座統一ならず
2018年10月6日 21時53分
2018年10月6日 20時52分
日本フライ級王座挑戦者決定8回戦が6日、後楽園ホール「第577回ダイナミックグローブ」のセミで行われ、同級1位の中谷潤人(M.T)が同2位の小坂駿(真正)に3-0判定勝ちした。スコアは80-71×2、79-72。現在の日本王者は黒田雅之(川崎新田)。
WBC4位にランクされる20歳のホープ、サウスポーの中谷はジャブを突きながら左を打ち込むいつものスタイル。小坂はまずは頭をよく動かしてディフェンスを意識し、中谷のパンチをよく見ながらカウンターを狙った。序盤は静かな展開となった。
ジワジワと圧力をかける中谷は4回、左をボディ、顔面へと決めて、5回にも角度を変えて左を立て続けに打ち込み、小坂にダメージを与えた。
鼻血を出した小坂も粘り、中谷の打ち終わりを狙って攻撃するも形勢は変わらず。6、7回は接近戦となり、中谷が左右のアッパーをボディ、アゴに打ち込み、7回に左ストレートで小坂をキャンバスに送ったが、小坂は最後まで粘って判定決着となった。
デビューから17連勝(12KO)をマークした中谷は「第57代日本フライ級チャンピオンになる覚悟はできている。しっかり練習します」とアピールした。小坂は5月、OPBFフライ級王者ジェイアール・ラクィネル(比)戦に続く連敗。戦績は15勝4KO5敗となった。
◇ウェルター級8回戦
豊嶋亮太(帝拳)[3-0(77-76、78-75、79-73)]尹文鉉(ドリーム)
日本ウェルター級10位の豊嶋は足を使いながら、距離を詰めて左のダブル、ワンツーフックなどコンビネーションを打ち込んで攻勢をアピールした。日本同級6位の尹はタイミングをうまく読んだジャブ、かぶせるような右で対抗。34歳の尹は終盤、左ボディ打ちも決めて追い上げたが、22歳の豊嶋は打ち負けずに、最後まで手数を落とさなかった。豊嶋は10勝7KO2敗1分。尹は18勝4KO7敗3分。
◇S・フェザー級8回戦
波田大和(帝拳)[TKO3回1分4秒]デッリヤ・クラムールウォング(タイ)
サウスポーの波田が初回から一方的に攻めた。体格とパンチ力で上回る波田は3回、ボディ攻めで追い込むと、右フックをカウンターで立て続けに決めてデッリヤをキャンバスへ。立ち上がったが、カウント途中でストップとなった。波田は7勝7KO1敗。デッリヤは2勝2敗。
◇S・バンタム級8回戦
堀池雄大(帝拳)[2-0(78-74×2、76-76)]松本竜也(角海老宝石)
日本S・バンタム級19位の堀池に対し、身長で上回る松本がフットワークとジャブで先制。しかし堀池は2回から圧力を強め、左フック、ボディ打ちで松本に迫った。松本も右クロスを決めるなどしたが、試合が進むにつれて、堀池をジャブで止められなくなる。堀池は被弾もありながら、終盤はボディ打ちでさらに差を広げた。堀池は15勝3KO6敗3分。松本は9勝2KO5敗。
帝拳のホープ中野がデビュー戦KO勝ち
◇フェザー級6回戦
中野幹士(帝拳)[KO2回1分49秒]タナワット・ヤンチャロエン(タイ)
東京・竹台高、東京農大で5度全国優勝し、アマ71勝8敗の中野が“鉄の拳”のキャッチフレーズでB級デビュー戦。サウスポースタイルから2回に左ストレートでタナワットをグラつかせ、すかさず連打で左ボディを決めるとタナワットがキャンバスに沈み、10カウントとなった。タナワットは1勝4敗。
世界チャンピオンへの第一歩を踏み出した中野は「慎介さんのようになりたい」と、ジムの大先輩、この日も観戦に訪れていたWBCバンタム級V12王者、山中慎介の名前を挙げた。
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