20日(日本時間21日)ラスベガスで村田諒太(帝拳)に判定勝ちしWBAミドル級新チャンピオンに輝いたロブ・ブラント(米)は、試合後「とてもうれしい」と夢をかなえた感想を述べた。
「村田は強かった」と前王者を称えたブラント。最後までペースを維持できた要因を聞かれて、「コーチのおかげだ」と胸を張った。ブラントによると、元L・ヘビー級王者のエディ・ムスタファ・ムハマド氏は「グッドシェイプをつくるのにすごい厳しいんだ」という。
勝敗が読み上げられた瞬間、ブラント本人は「(勝ったかどうか)分からなかった」という。「チャンピオンになるためには完ぺきにチャンピオンを上回らなければならない。勝ったとは思ったが、村田もいい仕事をしたし、“ニュー”と発表されるまで確信できなかったよ」(ブラント)。
「村田は、こっちが当てても笑ってガードを上げて戦いに戻るからとてもタフだった。(村田は)本当に勝つために頑張っていたが、とにかく自分は手を出した」とブラント。
村田との再戦の可能性を聞かれて、「実現したら日本だから厳しい試合になるだろう。時差と長い旅行になる」と語って、「でも村田はラスベガスに来るのにちゃんと仕上げたのだからすごい」と、最後まで村田のことをリスペクトしていた。Photo/SUMIO YAMADA