村田破った新王者ブラント「とにかく手を出した」
2018年10月21日 17時24分
2018年10月21日 16時32分
ふた組の「最強挑戦者決定戦」が21日福岡県久留米市の地場産くるめで行われ、メインのウェルター級は2位の永野祐樹(帝拳)が1位の別府勇樹(久留米櫛間)と8ラウンドを戦い、ダウンを奪って3-0判定勝ち。来年のチャンピオンカーニバルで日本王者矢田良太(グリーンツダ)に挑戦する権利をつかんだ。
21勝(全KO1分)不敗の強打を武器に「九州のタイソン」と呼ばれる別府は、この試合でも初回から果敢に出て右強打を振り回した。しかしサウスポーの永野にこの右を見極められブロックされる。2回には右の打ち終わりを狙った永野の左ストレートがカウンターとなり、別府が尻もちをつくダウン。ホーム・リングで早い回に喫したダウンが最後まで尾を引いた。
一方の永野は左ガードを上げて別府の右強打を徹底してブロックしながらプレスをかけ続け、優勢裡に試合を運ぶ。終盤別府の右アッパーからの連打に血まみれとなり守勢に立たされたが、ここは勝負に徹してしっかりポイントを守り切った。スコアは77-75、76-75、78-73で全ジャッジが永野の勝利を支持していた。
試合後の勝者は2回のダウンについて「体が自然に反応し、練習した通りの左が決まった」と振り返り、「(タイトルまで)あと1勝のところまでこれてうれしい」と喜びを口にし、熊本で指導してくれた金山俊治さん(元クレイジー・キム)の手荒い祝福を浴びていた。これで15勝11KO2敗。
一方の別府は「タイトル(挑戦)から遠のいたのはショックですが、これで終わりではない」としっかりとした口調で語り、再起を誓っていた。
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