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袴田事件がいよいよ最終局面 12月16日に審理終了

2013年9月14日 13時37分

 元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんが獄中から無罪を訴えている「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地裁、静岡地検、弁護団による三者協議が13日開かれ、地検と弁護団が12月2日までに最終意見書を提出することが決まった。同月16日には袴田さんの姉で保佐人の秀子さんと弁護団が地裁で意見陳述。これにより全審理が終了し、地裁が再審を開始するか、しないかの決定を下す。

三者協議を終え記者会見する弁護団

 袴田さんがみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとされる袴田事件。第2次再審請求でポイントとなっているのは犯行時に着ていたとされる5点の衣類だ。弁護団はこの衣類を「捜査当局によるねつ造」と主張。第2次再審請求では衣類のDNA鑑定が行われ、弁護団推薦の鑑定人は、衣類に付着した血液から袴田さんのDNAは検出されなかった─という鑑定結果を出している。

 この日の三者協議では、地裁が地検に対し、5点の衣類が見つかった状況(この衣類は事件発生から1年以上がたち、裁判をしている最中に突如見つかった)を記した捜査報告書や、みそ製造会社関係者の供述調書など、地検が提出してない証拠を開示するように勧告した。

 1966年に起きた袴田事件は、袴田さんが無罪を主張したものの80年に死刑が確定。第1次再審請求は08年に棄却され、現在行われている第2次再審請求はいよいよ大詰め。弁護団によれば、早ければ来春にも結論が出るという。

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