IBFはフライ級王者モルティ・ムザラネ（南アフリカ）と指名挑戦権を持つ同級3位の黒田雅之（川崎新田）に対し、指名試合の通達を出した。対戦交渉の期限は2月6日まで。交渉がまとまらない場合は入札が行われる。

　ムザラネ（36歳＝37勝25KO2敗）は大みそかにマカオで坂本真宏（六島）を10回終了TKOで下し初防衛に成功。かつて同王座を4度防衛しているベテランは健在ぶりをアピールした。

　前日本王者の黒田（32歳＝30勝16KO7敗3分）は昨年11月、タイで指名挑戦者決定戦に挑む予定だったが、対戦相手のエクタワン・クルンテープトンブリ（タイ）のけがで試合は中止に。戦わずして指名挑戦権を得た。

　黒田陣営は日本開催を念頭に置いてムザラネ陣営と対戦交渉を行う。実現すれば黒田にとって13年2月のフアン・カルロス・レベコ（亜＝当時のWBAフライ級王者）戦以来、6年ぶり2度目の世界挑戦となる。