小坂遼は9回終了TKO負け 黒田の標的ムザラネ来日
2019年5月7日 0時03分
2019年5月6日 16時23分
IBF世界フライ級タイトルマッチ(5.13後楽園ホール)で王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦する同級4位の黒田雅之(川崎新田)が6日、川崎市内のジムで練習を公開した。
6年前にWBAフライ級王者フアン・カルロス・レベコ(亜)に挑戦して敗退。今回が2度目の世界挑戦となる黒田は「前回は地に足がついていない感じでフワフワしていたけど、今回はいい意味で“他人事”のように思える」と現在の心境を表現。ようは第三者的な視点を持ち、冷静に準備を進めているということだろう。
この間、黒田とともに歩んできた新田渉世会長は「以前の黒田はちょっと崩れてしまうと、ダーッと崩れてしまったが、精神的にたくましくなった」と説明。新田会長が夜中にいきなり電話をかけて呼びつけるなど、故意の“意地悪”で黒田の精神的成長を促したという。
もちろんメンタルだけでなく、技術的な向上、ムザラネ対策も進めてきた。ガードを固めて速いテンポで攻めてくるムザラネを想定し、スピードのあるアマチュア選手や前WBO世界フライ級王者の木村翔(青木)らとスパーリングを重ねた。
黒田は「相手はガードが堅いので、ガードの上を叩くイメージもあるし、上下の打ち分けでガードのすき間をつくイメージもある」と攻略の手ごたえを得ている様子だ。
4月初めから長らく勤めているコンビニのバイトを休み、練習と並行してスポンサーへのあいさつ回りも精力的にこなして大一番を迎える黒田。「こういう機会を作ってくれたみなさんにいいところを見せたい」と意気込んだ。
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