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阪下優友、ストロング小林佑樹がWBO・AP王者に

2019年5月27日 1時23分

 26日、大阪市の大阪市大第二体育館で六島ジム主催のWBOアジアパシフイック王座戦2試合とWBC世界ユース王座戦のトリプルタイトルマッチが行われた。

 WBOアジアパシフイック・フライ級王座決定12回戦は、同級2位の坂本真宏(28=六島)と同3位の阪下優友(28=角海老宝石)が対戦、阪下が5回に一気にラッシュをかけて6回TKO勝ちした。

 同バンタム級タイトルマッチ12回戦は、挑戦者5位のストロング小林佑樹(27=六島)が打撃戦を制して、王者ベン・マナンクィル(27=フィリピン)を10回TKOで下し、4度目の挑戦で念願のタイトルを獲得した。

 WBC世界ユース・L・フライ級王座決定10回戦は、加納陸(21=大成)がメクティソン・マルガンティ(24=インドネシア)を一方的に打ち込み8回TKO勝ち。

阪下は敵地で悲願のタイトル獲得

◇WBOアジアパシフイック・フライ級王座決定戦12回戦
阪下優友(角海老宝石)[TKO6回1分6秒] 坂本真宏(六島)
 坂本が鋭いジャブから先手を奪ったが、阪下も坂本の動きをよく見て連打を許さず、4回にはボディフックなどで反撃。

 5回に阪下が一気に飛び出し、右ストレートをヒットして連打で坂本を守勢に回らせた。この攻撃で坂本の左まぶたが切れて出血。さらに右目下も大きく腫れた。勢いに乗った阪下は6回も連打で坂本を後退させると、主審が出血も考慮して試合を止めた。

 阪下は4歳の娘美結(みゆ)ちゃんにリング上で祝福され満面の笑み。「坂本選手はパンチが強かった。後半勝負と思っていたので、しっかりブロックして、5回から一気に攻めた。もっと上を狙っていきます」と話した。 

小林(右)は苦労してベルト獲得までたどりついた

◇WBOアジアパシフイック・バンタム級タイトルマッチ12回戦
ストロング小林佑樹(六島)[TKO回10回2分52秒]ベン・マナンクィル(フィリピン)
 マナンクィルは丸田陽七太(森岡)とドロー、清瀬天太(姫路木下)を破るなど、地力がある小柄なサウスポー。実績では劣る小林だが、サウスポーにスイッチして接近戦を挑み、マナンクィルにロープを背負わせての消耗戦に持ち込んだ。

 この作戦がうまくはまり、マナンクィルのフックを空振りさせて、スタミナを奪った。強烈なヒットこそなかったが、8、9回とボディフックを決めるとマナンクィルは足元がふらつき出し、10回はロープを背負って立っているのがやっとで、小林が連打すると主審が割って入った。「死ぬ気で練習しました」と小林がタイトル獲得への執念が実った。

実力差を見せつけてユース王座戴冠の加納(右)

◇WBC世界ユース・L・フライ級王座決定10回戦
加納陸(大成)[TKO8回2分42秒]メクティソン・マルガンティ(インドネシア)
 マルガンティはインドネシア・L・フライ級2位。世界戦の経験もある加納にとっては格下の相手とも言える。スピードで優位に立つ加納は要所で左ストレートカウンターをヒットするも、このあとの連打が不足。一方的にラウンドを支配するが、決めきれない展開が続いた。

 8回終盤にマルガンティ陣営からタオルが投入されて、ユース王者に就いた。加納は試合後に「詰め切れないのが自分の悪いところ」と反省しきりで、「これから一歩ずつ上を目指します」と決意を語った。

◇バンタム級6回戦
桑畑デカナルド闘凛生(六島)[3-0(60-53×3)]エリック・ブルゴ(フィリピン)

◇51.5キロ6回戦
古谷昭男(六島)[KO4回2分35秒]大橋波月(TEAM10COUNT)

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