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日本人選手にチャンスあり 複数階級制覇の登竜門

リング誌ランキングを読む Part17 ミニマム級 
日本人選手にチャンスあり 複数階級制覇の登竜門

2020年6月19日 17時43分

 新型コロナウイルスの影響で世界のボクシングが停滞する中、アメリカの老舗ボクシング誌「ザ・リング」のオリジナルランキングを読む企画の最終回はミニマム級だ。4階級制覇を達成した井岡一翔、3階級の八重樫東、田中恒成、2階級の京口紘人が最初に世界王座を獲得したのがこのクラス。有力日本人選手が多く、複数階級制覇の登竜門とも位置付けられるミニマムをチェックする。

左からタドゥラン、ワンヘン、サルダール

■ミニマム級(47.62キロ以下)
C 空位
1 ワンヘン・ミナヨーティン(タイ=WBC王者)
2 ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ=WBA王者)
3 ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ=WBO王者)
4 バイロン・ロハス(ニカラグア)
5 ビック・サルダール(比)
6 ホセ・アルグメド(メキシコ)
7 シンピウェ・コンコ(南アフリカ)
8 ペドロ・タドゥラン(比=IBF王者)
9 ダニエル・バジャダレス(メキシコ)
10 メルビン・ジェルサレム(比)

 長期政権を築くタイ人王者がツートップに君臨する。1位は2014年に王座に就き、足掛け6年で12度の防衛に成功しているWBC王者ワンヘン。メイウェザーの連勝記録を抜く54連勝をマークしていることでも知られる。パワフルに相手を削っていくボクシングは、34歳になった今も健在だ。

 ワンヘンは昨年、ゴールデンボーイプロモーションズと契約し、今年4月にアメリカ・デビュー戦のニュースも流れたが、新型コロナウイルスの影響で立ち消えに。海外進出や2階級制覇など、新たなステージへの進出に意欲を見せている。

 2位ノックアウトは14年にWBA暫定王座に就き、3度防衛後に正規王者ロハスに勝利して正規王者に昇格。以降、8度の防衛(暫定から数えると通算12度)を成功させている。3月には田中教仁(三迫)の挑戦を退けており、日本人選手のチャレンジは望むところだろう。

 WBO王者、技巧派サウスポーのメンデスが3位。こちらは23歳と若い。昨年8月、サルダールから殊勲の王座奪取をはたしたメンデスは半年で2度の防衛に成功した。コロナ禍で足踏みを強いられているが、精力的なチャンピオンだ。

 ロハス、サルダール、アルグメドの元王者組が4、5、6位、世界戦に2度敗れているベテランのコンコが7位。元王者の3人は17年に京口紘人(ワタナベ)に王座を奪われたアルグメドをはじめ、3人とも王座返り咲きを狙う。

 昨年9月にIBF王座に就いたタドゥランが8位。戴冠は王座決定戦、初防衛戦が負傷ドローでまだ評価が定まらないが、23歳と若いだけにこれからが楽しみ。その負傷ドローの相手バジャダレスが9位。17年にワンヘンを苦しめたジェルサレムが10位となっている。日本勢はホープの重岡銀次朗(ワタナベ)、前OPBF王者の小浦翼(E&Jカシアス)らのランク入りに期待が集まる。

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