2020年6月30日火曜日

柴田、根本と戦った元王者マルセル死す 
“レジェンド”アルゲリョに勝利して引退

 元WBA世界フェザー級王者エルネスト・マルセル氏が29日、パナマ市で亡くなった。72歳だった。死因は複数の健康合併症。パナマ・スポーツ協会が伝えた。

 パナマのコロン出身のマルセル氏は1966年プロデビュー。70年、台頭中のロベルト・デュランに10回TKO負け。翌71年、松山市でWBCフェザー級王者の柴田国明に挑戦。柴田に大苦戦を強いたが、判定は15回三者三様のドローでベルト獲得は成らなかった。

 しかし72年、日本で西城正三から王座を奪取したWBAフェザー級王者アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)に敵地で挑戦し判定勝ち。この王座を4度防衛した。ゴメスを返り討ちにした後、V3戦でスパイダー根本に9回KO勝ち。4度目の防衛戦で後の名王者アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)に15回判定勝ち。マルセル氏のベストファイトといわれる。

 アルゲリョ戦がラストファイトとなり、生涯戦績は40勝23KO4敗2分。身長には恵まれなかったが、ジャブが持ち味のテクニシャンで畳みかける連打にも定評があった。パナマではチャンピオンのまま引退した唯一の選手だった。


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