GBPが7.24インディオでイベント再開
メインに全KO勝ちのホープ V・オルティス登場
2020年6月30日 10時41分
2020年6月30日 10時27分
きょう6月30日は元統一ヘビー級王者マイク・タイソン氏の54回目の誕生日。のちにその拳で世界中を席捲するマイク・ジェラルド・タイソンは1966年同日、ニューヨークで生まれた。
タイソンは決して幸せとはいえない少年時代を送った。タイソンが2歳のときに父が蒸発。育ったブルックリンのブラウンズビルはガラの悪い貧民街で、日常生活はいつも身の危険にさらされていた。
内向的な少年だったタイソンは可愛がっていた鳩を仲間に殺されたことをきっかけに大きく変わる。感情を爆発させて鳩を殺した年上の少年を滅多打ちにすると、ここから一気に犯罪や喧嘩に手を染めるようになった─というのは有名なエピソードである。
街の不良少年と化したタイソンは何度も逮捕された挙句に少年院に収監された。そこで出会ったのがボクシングだった。類まれな才能を見出されたタイソンは、名将カス・ダマトに引き取られる。ダマトの養子となったタイソンは13歳からダマトの英才教育を受け、ついに18歳でプロデビュー。ここから快進撃が始まった。
タイソンは身長178センチとヘビー級にしては小柄ながら抜群のクイックネス、ボディワークと破壊的なパンチを武器にKO勝利の山を築き、28戦目でトレバー・バービックを下して世界王座を獲得。20歳5ヵ月での世界王座獲得はヘビー級史上最年少という快挙だった。
その後、ヘビー級王者として9度の防衛を成功させたタイソンだが、90年2月に東京ドームでまさかの敗北を喫してから人生の歯車が狂いだし、ボクシングを始める前に戻ったかのような不祥事をたびたび起こすことになる。心の支えであったダマトは世界王者になる直前に亡くなっていた…。
それでもタイソンは1985年のデビュー戦から、2005年のラストファイトまで20年にわたってリングの内外で話題を提供し続け、我々の心に強烈な印象を残した。
引退から15年、54歳のなった今も練習動画が世界中で話題を呼び、現役復帰待望論が出るのは、稀有なカリスマボクサー、タイソンの現役時代がいかに強烈であったかの証と言える。
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