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井上尚弥と統一戦のカシメロ 米国にとどまって次戦準備か

2020年7月6日 10時44分

 バンタム級2冠王者、井上尚弥(大橋)との3団体統一戦を待っているWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン=写真)の最新情報をマニラ・ブレティン紙が報じた。MPプロモーションズのショーン・ギボンズ氏によると、カシメロはラスベガスに滞在し、次戦に備える可能性が高まっているという。

 カシメロは4月25日にラスベガスで予定されていた井上との試合に向けて2月にアメリカ入り。新型コロナウイルスの影響で試合が延期になり、新たなスケジュールが見えてこないことで、同紙は先週、カシメロがいったん帰国することを検討していると伝えた。

 しかし、海外渡航に関する規制が刻々と変わっており、感染拡大が広がっているフィリピンに帰国することも、そこから再びアメリカに入国することも、規制される危険性が高まっている。また、帰国した場合は隔離施設に一定期間入れられる。こうした事情からアメリカにとどまる判断に傾いた模様だ。

 試合をプロモートするトップランクは、井上vs.カシメロが早期に実現できない場合、既に5ヵ月もアメリカに滞在しているカシメロのために別の試合を9月に用意する“Bプラン”を進行させている。ギボンズ氏は対戦相手に元WBA同級スーパー王者ルーシー・ウォーレン(米)の名前が挙がっていると明かした。

 大橋ジムの大橋秀行会長も井上vs.カシメロの9月までの実現は難しいとの認識で、年内の開催を希望している。

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