プロ転向後15勝15KO無敗のレコードを誇るIBF･WBC統一L･ヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ（ロシア＝写真）が9月25日、ロシアのエカテリンブルクで防衛戦に臨むことになった。相手はIBF6位アダム・デインズ（ドイツ）が務める。ベテルビエフのプロモーター、トップランク社が通達した。

　昨年10月、オレクサンドル・ゴズディクを倒して統一王座に就いたベテルビエフは3月、居住するカナダでIBF1位メン・ファンロン（中）との指名試合が組まれていた。しかしコロナ危機の影響で中止。これまで新スケジュールは発表されていなかった。

　中断以前から米国ニュージャージー州を拠点に調整しているメンは、トップランク社のカール・モレッティ副社長によると「ロシアには入国できるが、試合後アメリカや母国中国へ戻れない状況」とのこと。コロナ禍により挑戦を断念せざるを得なくなった。

　挑戦者に抜擢されたデインズはロシア出身ながらドイツをベースに戦う29歳。これまで19勝10KO1敗1分。昨年マカオで行われたIBF挑戦者決定戦でメンに12回3-0判定負け。IBFの幹部は今後もメンが指名挑戦権を所持できるかは理事会で決まるという。