WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード（米＝写真）が元IBF世界同級王者ケル・ブルック（英）と対戦交渉に入っていることが明らかになった。クロフォード率いるトップランクCEOのボブ・アラム氏のコメントをESPNが伝えている。

　それによるとアラム氏は「ブルックはフリーエージェントであり、我々はブルック陣営と話し合っている」とコメント。場所は未定ながらスケジュールは11月14日が候補日にあがっている。

　32歳の3階級制覇王者クロフォード（36勝27KO）は、リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで常に上位にランク（現在は4位）される現役最高ボクサーの一人。ところがライバルたちが他のプロモーション傘下ということもあり、なかなかビッグマッチが実現しない。

　アラム氏はかつてプロモートしていた現WBAスーパー王者、マニー・パッキャオ（比）とクロフォードの対戦実現に意欲を見せているが、今のところ交渉成立のめどは立っていない。

　34歳のブルック（39勝27KO2敗）は2016年、ミドル級に上げてゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）、翌17年にウェルター級に戻してエロール・スペンスJr（米）に連続KO負け。19年に1年のブランクを作ったが、今年2月の復帰戦に勝利した。Photo/SUMIO YAMADA