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ポイントは「無観客試合でいかに集中できるか」

井上尚弥がモロニーと防衛戦 10.31ラスベガス 
ポイントは「無観客試合でいかに集中できるか」

2020年9月9日 15時15分

 WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで記者会見を開き、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェーソン・モロニー(オーストラリア)と防衛戦を行うと発表した。

オンラインの質問に耳を傾ける井上

 井上は4月、ラスベガスでWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)とバンタム級3団体王座統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期。スケジュールの見通しが立たない中、ひとまず統一戦は見送り、モロニーと防衛戦を行うことになった。

 延期に関して井上は「いつ試合をきてもいいように準備をしてきた」とノープロブレムを強調。さらに「4月にやりたい気持ちもあったけど、(昨年11月のドネア戦で眼窩底骨折した)けがの状態を含め、自分の中で100%に仕上げて挑めるのかという不安も少しあった。それが延期になって、万全の状態で試合に挑めることになった」と試合間隔が1年あいたことをプラスにとらえた。

万全の状態で10月、ラスベガスのリングに上がる

 対戦相手のモロニーにつては「タフでありスタミナもある。技術も高い選手だと思う。自分の仕上がり次第と思いながらいま対策をしている。総合的にはカシメロよりも高い選手で、残り1ヶ月半で対策をやっていかないと危ない相手だと思う」と高く評価。大橋会長も「怖さはないけど隙のないボクシングで、カシメロよりもやりづらい」と警戒した。

 さらに、モロニーがカシメロよりも「崩しにくい選手」と想定した上で、「KO決着であれば序盤、中盤かなと思っている。スタミナもありますし、タフさもそなえているし、後半にもつれ込んだらそこはお互いの精神的な戦いになると思う」と試合をイメージした。

 新型コロナウイルスの影響により、今回の試合は無観客になるという。井上はここを今回の試合の大きなポイントに挙げた。「昨年11月、2万人のお客さんの前で試合をした次が無観客。あれだけのボクシングを無観客でやりきれるのか。そこでいか集中してやれるのかは未知数だし、そこがポイントになると思う」。

対戦相手のモロニー

 また、この試合の重要性を問われると、「プロデビューして8年がたって、ゴールまであと8年と考えると折り返し地点。ここが区切りの第2章ととらえてもいい。第2章の出発がラスベガス、そこは気合いを入れていい試合をします」とモロニー戦を第2章のスタートと位置づけた。

 いつものように海外からスパーリングパートナーを呼ぶのは難しく、今後は国内選手とスパーリングを重ねながら調整を続け、試合2週間前にラスベガス入りする予定。父の真吾トレーナーは「トレーニング自体はこっちで仕上げていって、向こうではストレスを抜いて体重調整をしっかりする」と説明。渡米するチームの人数も限られそうだが、できる範囲で最善を尽くす考えだ。

 モロニーは21勝18KO1敗の29歳。2018年にWBSSに参戦し、初戦でIBF王者だったエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦して1-2判定で惜敗した試合が唯一の黒星(井上はロドリゲスに準決勝で勝利し、決勝でノニト・ドネアを下して優勝)。以後、4連勝して“モンスター”との対戦を迎えることになる。双子のアンドリューは前WBA・S・フライ級正規王者。写真提供:大橋ジム

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