川崎新田ジムは5日、11月28日の後楽園ホール「フェニックスバトル」で予定していたIBFフライ級6位、WBC同級14位にランクされる黒田雅之（川崎新田＝写真）の試合が中止になったと発表した。スパーリングで左上腕の腱を断裂した。

　34歳の黒田（30勝16KO8敗3分）は昨年5月、2度目の世界挑戦でIBFフライ級王者モルティ・ムザラネ（南アフリカ）に敗退。現役続行を決めて今年3月に復帰戦を行う予定だったが、コロナショックで11月にプロ3戦目の廣本彩刀（角海老宝石）とS･フライ級8回戦を行うことになっていた。

　6日に専門医の判断をあおいで手術をするかどうかを決める。いずれにしてもしばらくは治療に専念し、来年3月をめどに復帰戦を目指す予定だ。

　なお11月28日の興行は予定通り開催。メインはWBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチで、王者の森武蔵（薬師寺）が挑戦者に溜田剛士（大橋）を迎える。