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10.31ラスベガス 大橋会長「夢のまた夢の始まり」

井上尚弥 無観客でもファイトマネー100万ドル 
10.31ラスベガス 大橋会長「夢のまた夢の始まり」

2020年10月5日 16時32分

 大橋ジムの大橋秀行会長が5日、オンラインで記者会見を開き、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者、井上尚弥が10月31日(日本時間11月1日)、米ラスベガスのMGMグランドでジェーソン・モロニー(豪)を相手に行う防衛戦のファイトマネーを明かした。

真吾トレーナー、井上、大橋会長。今年1月の記者会見から

 大橋会長が明言した金額はズバリ100万ドル(約1億500万円)。注目すべきは、当初4月25日にラスベガスで予定されていたジョンリール・カシメロ(比)との3団体統一戦でトップランクから提示された金額とまったく同じだということだ。

「無観客試合になって30%から50%のダウンは仕方ないと思っていたけど、この状況下でそのまま100万ドルというのはすごい金額。今回がスタートで、いい試合をして勝っていけば上がっていく。これからまた大きな、今まで日本人ボクサーではあり得ない夢のある金額になると思う」

 世界のボクシングの心臓部、ラスベガスでのデビュー戦で100万ドルを稼ぎ出すボクサーはなかなかいない。それだけトップランクは“モンスター”井上に期待しているのだろう。大橋会長は「夢のまた夢の始まり」とさらなる飛躍に自信を見せた。

 当の井上は新型コロナウイルスの感染防止対策として取材を控えているが、大橋会長によれば、再三にわたるスケジュールの延期にも泣き言は一切なく、順調にトレーニングを積み上げているという。

 今回は海外からパートナーを呼ぶことができない中、ジム内の松本亮、桑原拓、松本圭佑らを相手にスパーを重ねた。大橋会長は「フットワーク、サイドステップのスピード、そのあたりが著しく伸びている。完璧に近い状態だなと感じた」と仕上がり具合に太鼓判を押した。

井上について話す大橋会長=提供写真

 今後もコロナ対策に万全の注意を払ってスパーリングを重ねてモロニー対策を進めていく。この日までに、先ごろ引退した井上の従兄弟で前日本S・ライト級王者の井上浩樹さん、弟の前WBCバンタム級暫定王者、井上拓真のアメリカ同行も決定。浩樹は井上が現地でリラックスできるように身の回りの世話、拓真は練習パートナーとしての役割が与えられた。

 アメリカに乗り込むチーム編成も徐々に固まりつつあり、バックアップ体制の強化に抜かりのない大橋会長。「攻撃力、パンチ力と先行しているけど、尚弥の一番の武器はテクニックとスピード。そういうところを存分に発揮してもらいたい」と“モンスター”のラスベガス・デビュー戦に大きな期待を寄せた。

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