日本プロボクシング協会（JPBA）は19日、日本ボクシングコミッション（JBC）に対してRK蒲田ジムの柳光和博会長に下されたクラブオーナーライセンス3ヶ月停止処分の取り下げを求めて抗議。JBCはこれを受けて同日、処分を取り下げ、白紙の状態からあらためて手続きをすることになった。JPBAとJBCが同日開いた新型コロナウイルス対策連絡協議会で明らかにされた。

　JBCの当初の処分発表によると、柳光会長は3月10日、東京・蒲田の牧田総合病院で行われた計量で、病院内でJBC職員に対して激昂し、恫喝したとして3月10日から3ヶ月のクラブオーナーライセンス停止処分が下された。

　これに対してJPBAは、JBCが柳光会長に意見陳述の機会を与えていないなど制裁手続きが違法であると主張。JPBAの聞き取りによれば、「必ずしも激昂し、怒鳴りつけたものではなく、恫喝したものでもない」とし、処分は重すぎて違法だとして処分の取り下げを求めていた。柳光会長は協会の健康管理委員長として現場に立ちあっていた。

　JBCはこれを受けてホームページ上に掲載していた処分の告示を取り下げた。今後、白紙の状態から再審議する。

　また、協議会では大阪で緊急事態宣言が再び発令されるかもしれないという状況の中、今後の対応について話し合った。試合組み合わせがまだ決まっていない興行については、現在は午後9時になっている終了時間を、再び午後8時を目標として調整していくことを確認した。