ヘビー級世界王座に接近中だった大型ホープ、ダニエル・デュボア（英＝写真）が6月5日、WBAヘビー級暫定王座決定戦に出場することになった。相手はWBAヘビー級2位ボグダン・ディヌ（ルーマニア）。ボクシングシーン・ドットコムなどが伝えた。

　デュボア（23）は昨年11月、英国のサバイバルマッチでジョー・ジョイスに10回KO負け。その原因となった左眼眼窩骨折が完治し再起の意志を固めた。WBAのヘビー級はスーパー王者アンソニー・ジョシュア（英）に続き、暫定王者だったトレバー・ブライアン（米）がレギュラー王者に昇格。デュボアvs.ディヌはその後釜を決める一戦になる。

　ジョイス戦でヒザを着いてカウントアウトされたデュボアは前WBO･S･ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース（英）から「根性がない」と批判された。しかしサンダースは先週土曜日のカネロ・アルバレスとの統一戦で右目眼窩骨折が原因でコーナーを立てずTKO負け。今度はサンダースがファンからバッシングされる状況となっている。

　これに対してデュボアは「ビリーは負傷を負った。彼は休養が必要で傷を癒し家族と過ごすことが大切だ」と以前の一件は水に流し気遣いを見せる。そしてディヌ戦へ向けて「豪快なノックアウト勝ちを頭に描いている」とダイナマイト・パンチャーの復活を期している。Photo by SUMIO YAMADA