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WBC・S・フェザー級戦のジャッジが異例の声明 バルデスの7ポイント勝ち「誤りだった」

2021年9月14日 10時46分

 先週10日(日本時間11日)に米アリゾナ州ツーソンで行われたWBC・S・フェザー級タイトルマッチのジャッジを務めたスティーブン・ブレア氏が現地時間13日、WBCのホームページ上で公開書簡を発表。王者オスカル・バルデス(メキシコ)が挑戦者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)に117-110で勝ちとしたスコアは「リングの行動を表していなかった」として誤りを認めた。

Photo by SUMIO YAMADA

 ブレア氏はプロ、アマチュアを通じて30年以上の審判キャリアがあり、世界戦のレフェリー、ジャッジをこれまでに60試合以上担当。プロで500試合以上の審判を務めてこれまで一度も議論を呼ぶ採点はしていないとまずは説明。その上で「117-110は正確ではなかった。リングの行動を表していなかった。私が属するNABFやWBC、そしてこのスポーツと何よりリングの中にいる選手たちの信頼を失墜した」と反省の弁を述べた。

 ブレア氏は接近した2つのラウンドをバルデスに与えてしまったのがミスだったと説明した。その理由としてバルデスへの声援が非常に大きかったこと、リングサイドのテレビクルーとカメラマンによって視界が遮られたことを挙げた。ブレア氏は結果的にコンセイサンが優勢と見られた最初の4ラウンドのうち3ラウンドをバルデスに与えた。

 同氏はテレビで試合を見直した結果、115-112ないし114-113でバルデス勝利という“新たな採点”も公表。今後はNABFやWBCのトレーニングを受け直し、そうしたプロセスを終えるまで世界戦のジャッジは務めないと宣言した。

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