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2021年12月22日 7時17分
2021年12月21日 18時11分
テビン・ファーマー(アメリカ)との試合から4年かけて世界タイトルマッチにたどり着き、ニューヨークのリングで見事アジンガ・フジレ(南アフリカ)に勝った尾川堅一(帝拳)。IBFのうっかりミスでチャンピオンベルトが試合に間に合わず、腰に巻いて帰国することはかなわなかったが、日本に戻って自主隔離期間を終える頃、祈る思いで待っていた吉報が届いた。ドーピング検査は陰性――「これで、俺チャンピオンです、と本当に言える」。尾川は今、心からの喜びをかみしめている。《ボクシング・ビート1月号より》
「豹(ひょう)ちゃん、亜陸(あり)ちゃん、皇(おう)ちゃん、やったよ」
DAZNのリング・インタビューが終わろうとした時、「最後にいいですか」と断って、尾川が愛する息子たちに勝利を報告した。
2017年12月、ラスベガスでファーマーに勝った後、ドーピング検査に陽性反応を示したとして戴冠試合は無効に。意図的な摂取を否定し続けるも原因を特定することはできなかった。サスペンドを経てリングに戻った時から尾川は「子どもたちにベルトを見せる」と言ってきた。その約束を果たしたのだった。
「相手が絶対に合わせられない、それぐらいの踏み込みをかましますから」
戦前、そう語っていた。この試合でカウンターパンチャーのフジレに叩き込んだ右は尾川のキャリアのベストショットだろう。
リングで巻かれたベルトはIBFの手違いでインターナショナル王座のものだった。したがって帰国した尾川の腰に現物は巻かれていなかったが、そんなハプニングもドーピング検査の結果が陰性と出た今となってはご愛嬌。
新チャンピオンの喜びの声をお届けする。
――試合について聞かせてください。判定の瞬間は印象的な表情でした。
尾川 あとで自分で見ても、ああこんな表情なんだと思いました。先にポイントを聞いて(小差だから)俺も「ン?」という顔をしてるんですが、そうですね、告げられた時はいろんな思いがありました。全部駆け巡ったものをかみしめて、自分の中で浸ってたんですね。やったな、と。
あれだけダウンも取って、勝ったとは思ったけど、不安はありました。「やっと勝った」と思って、だからああいう表情ですね。ただ、そうやってかみしめつつも「2-1のほうが興奮するな」なんて思っていました。ファーマーの時の、どちらが勝ってるんだという興奮ですね、あれとは違う感じでしたね。
(トレーナーの)田中繊大さんは「判定を聞くまでわからないぞ」と言ってたけど、自分は「勝ってるよ、これで負けならボクシングなんてくそくらえだ」ぐらいに思ってました。
繊大さんは12ラウンドの開始前に「行ってこい!」と背中をバシッと叩いて気合いを入れてくれたんですよ。めちゃくちゃ痛くて俺、思わず「痛ぇな!」って怒ってるんですけどね。ま、闘魂注入です。俺、結構試合中は冷静なんですけど、でもそれもあって12ラウンドは行きましたけどね。それで倒すんだから、さすが俺だなって。
――5ラウンドの右を振り返っていただけますか。
尾川 タイミングはずっと最初から計っていて、相手が狙ってるのもわかっていました。右フックはまあまあ強かったし、振ることはわかっていたので、そこで一度こう(フェイントを)して打つ。
拳の感触はめちゃくちゃありましたよ。よくKOパンチを「抜ける」と言いますけど、3度のダウン全部に「おっしゃ」という感触が残っていました。最初のダウンは、逆に手応えがありすぎたので、フジレも立つかなと思いました。
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