ライトヘビー級ダブルタイトルは130万世帯が視聴
2013年12月5日 14時47分
2013年12月4日 22時40分
3日に行われた亀田大毅(亀田)の世界タイトルマッチで、大毅が1-2の判定で負けたにもかかわらず、IBF世界S・フライ級タイトルを保持した件は4日も混乱が続いた。
大毅が出場したWBA・IBF世界S・フライ級タイトルマッチは試合前日の2日、WBA王者だったリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が計量失格となり、WBAタイトルをはく奪された。その際、IBFの立会人が「大毅が勝てば王座統一、ソリスが勝てばWBAもIBFも王座は空位になる」と説明したにもかかわらず、試合後に「IBFルールでは大毅が負けても王座は防衛」と説明を変更したことで騒動に火が付いた。
4日午前に大阪市内で開かれた亀田ジムの会見に当の大毅は「減量と試合によるダメージ」(同ジム)で欠席。同じリングで初防衛を果たした和毅のみが顔を出し、嶋聡マネジャーが前夜の経緯を説明した。
同マネによると、勝っても負けてもタイトルを保持できるルールを確認したのは計量日の夜。大毅本人も「試合までには確認していた」(同マネ)という。IBF立会人のリンゼイ・タッカー氏が試合前日のルールミーティング後にメディアに「大毅が負ければ空位」と説明していたことについては、計量の事後処理に追われていた同マネは分からなかったようだ。試合の開催を躊躇する気持ちも起きたようだが、興行的理由と大毅自身が試合を望んだことから試合を決行したという。大毅の会見は後日あらためて行われる。
一方、5日午後に東京で開かれた6日の世界戦の記者会見でも、報道陣が日本ボクシングコミッション(JBC)の秋山弘志理事長や、日本プロボクシング協会の大橋秀行会長を囲んで説明を求める事態となった。
JBCは亀田陣営とは対照的に「負けても防衛」ルールを知らさせていなかったという。今後はIBFに説明が変わるなどした理由について事情説明を求める方針だ。大橋会長はソリスの計量失格、IBFの対応のまずさを指摘した上で「日本が4団体に加盟し、今後統一戦は増える。しっかり危機管理をしていきたい」と信頼回復を訴えた。
いずれにせよ、テレビ中継で「大毅が負けたら王座は空位」と説明していながら、試合後に「やっぱり防衛でした」という説明にファンは納得しない。それ以前に、負けたのにタイトル防衛というルール自体が自然な感情として受け入れがたいだろう。この問題はかなり尾を引きそうだ。
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