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ライバル対決敗北の“キング”カーン「ピークが早すぎたのかもしれない」引退示唆

2022年2月21日 10時45分

 日本時間20日、英国マンチェスターでケル・ブルック(英)とのライバル対決に敗れた“キング・カーン”ことアミール・カーン(英=写真)が試合後、ブルックとともに記者会見を行った。

 “戦わざるライバル”と言われた2人はともに35歳でついに対戦。遅すぎたマッチアップと言われながらも、互いに奮闘して結果はブルックの6回TKO勝ちに終わった。

 カーンは「言い訳は何もない。よりよい男が勝ったということ。彼は素晴らしいパフォーマンスを披露した。今夜の試合は私のキャリアの中でも最も素晴らしい雰囲気の一つだった。ファンは素晴らしいファイトを見て、支払ったものの対価を得た」とブルックをたたえた。

 そして「私は自分が期待していた以上のことを成し遂げたと思う。ただ、ひょっとするとピークが早すぎたのかもしれない。私は17歳でオリンピックに出場し、22歳で世界タイトルを獲得した。今は35歳。もう長いことゲームに参加して、私は老人になった。子どもたちや家族と時間を過ごしたい」と引退を示唆した。

 一方のブルックは「私はこの戦いが早く実現しなかったことにフラストレーションを感じていた。ただし遅くとも実現しないよりはしないほうが良かった」、「試合前に言葉の応酬はあったけども、個人的なわだかまりは何もない」と発言。さらに「この試合は記憶に残る。これまでの42戦はだれも覚えてなくても、カーンとの試合はみんな覚えていることだろう。私は幸せだ」と語った。

 パキスタン系イギリス人のカーンは17歳で出場したロンドン五輪でライト級銀メダルを獲得。翌年、鳴り物入りでプロに転向し、09年にアンドレアス・コテルニク(ウクライナ)からWBA・S・ライト級王座を奪い、ザブ・ジュダー(米)に勝ってIBF王座を吸収した。

 その後はラモント・ピーターソン(米)、ダニー・ガルシア(米)に敗れてキャリアが停滞。それでも抜群の人気を誇り、16年にはWBCミドル級王者カネロ・アルバレス(メキシコ)の相手に抜擢されて6回TKO負け。19年4月、WBOウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)に敗れた試合が最後の世界戦となっている。

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