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川崎真琴が日本S・ウェルター級新王者 37歳で格闘技人生初タイトルに涙

2022年4月2日 21時43分

 2日夜、後楽園ホールで行われた日本S・ウェルター級王座決定戦は、同級2位の川崎真琴(RK蒲田)が同級1位の越川孝紀(一力)に10回3-0判定勝ち。37歳にして日本チャンピオンとなった。このタイトルは松永宏信(横浜光)が返上し、空位となっていたもの。

川崎(左)は接戦を制してタイトルを獲得

 ともに勝てば初の王座。ラッキーチャンスに燃える両者はのっけから意欲的にパンチを交換した。ミドル級でも戦っていた越川がドスドスと攻めていけば、川崎もとどまって打ち返す。小柄な川崎はガードも使って越川のパンチに耐え、自らも反撃してポイントを譲らなかった。

 前半5回を終えて明らかにされたスコアは48-47、49-46、47-48の2ー1で赤コーナーの川崎が優勢。試合は近場での攻防が続いた。互いにアッパー、左ボディフックなどでアピールし続けるが、どちらも決定的なチャンスはつかめない。

 越川は時にラウンド開始と同時に攻め入って集中打を見舞うが、川崎はこれに巻き込まれず、こつこつ打ち返してポイントを引き寄せる。結局最後までダウンシーンはなく、両者手を出して試合終了のゴングを聞いた。

 最終的なスコアは96-94、97-93、98-92で川崎の勝ちが支持された。コールとともに泣き崩れた川崎は「14、15年前に格闘技を始めて、なんのタイトルも獲ったことがなく、37にもなってなぜやってんだよと思われていましたが、自分だけは信じていました」と語ると、涙で言葉が続かなかった。

 川崎の戦績は13勝2KO8敗1分。来月には次の誕生日を迎えるから、初防衛戦は38歳の新チャンピオンとして臨むことになる。松永宏信、野中悠樹戦に続く3連敗の越川は9勝6KO4敗となった。

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