March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

15°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 井上尚弥が代表取材インタビュー ドネアとのバンタム級3団体統一戦まであと13日!

井上尚弥が代表取材インタビュー ドネアとのバンタム級3団体統一戦まであと13日!

2022年5月25日 22時23分

 WBAスーパー&IBFバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が25日、メディアの代表取材に応じた。6月7日、さいたまスーパーアリーナでゴングとなるWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦まであと13日。以下、井上のインタビュー。

――現在の心境、コンディションは?
「もう2週間切って、いよいよなので。自分の中でも、もうようやくここまで来たなという心境ですね。コンディションもうまく仕上がっていると思います」

――SNSなどで「1ミリのズレも許されない。徹底的に仕上げる」と書いていましたが?
「毎試合そうですけれど、この時期の調整では、かなりうまくやれていると思う。ここからあと10日ちょっと、しっかりイメージをずらさないようにしたい」

――試合グローブ、トランクス、ガウンで替えた点は?
「どうなんですかね、毎回替えていますからね。そこに特別な思いはないです。色は黒ベースです。黒も感覚と気分と、ですね」

――「一方的に触れさせず終わる」「しっかり倒す」の発言は早期決着を見据えていますか? それともスピードで圧倒して出入りの多いボクシングを想定していますか?
「相手がドネアなので、そこは実際にリングに上がって、感じてみないと分からない部分が多いですけれど。そこはリングに上がってからなので…感覚でいきたいと思います」。

――1戦目が激闘になったことが、今回、一方的に勝ってみせる思いになりましたか?
「1戦目がそのつもりでしたが、2ラウンド目に深いダメージを負ってしまって。そうならなくなって、というところが自分の中で悔いが残っている場面ではあるので。今回は、1戦目にやろうとしていた試合展開にしたいなと思っています」

――2ラウンドで眼窩(がんか)底骨折しましたが、あれはアクシデントだったのか、それとも修正すべき点がありますか?
「アクシデントとは思っていないですけれど。あれはドネアの実力で当ててきたパンチなので。それで自分の不注意さとフェイントにかかってしまったところはあるので」

――ドネアが「ワナを仕掛ける」「前回と違う戦い方をする」と話している。どう受け止め、どう対応しますか?
「それはお互い様だなと思いますし。自分はどんなワナ、フェイントがあろうが、すべてに対応できる状況にしているので。そこも楽しみにしています」

――今後を見据えての導入と聞いていますが、八重樫トレの効果は今回出ると思いますか?
「足腰の強さは感じていますし、何しろ自分が1番気にしている腰痛というものが八重樫さんのトレーニングで、腰を鍛えることによって腰痛がなくなってきているので。すごく効果は出てきていると思います。不安は減った? そうです」

――次戦はWBO王者バトラーとの4団体統一戦か、S・バンタム級で4階級制覇狙いますか?
「自分としてはバンタム級での4団体統一をまずは優先に考えていきたいです」

――ドネア戦の内容によってPFP1位も見えるのでは?
「次の試合もしっかり自分がやりたいボクシングすれば、そう言った評価もあとからついてくると思うので。まずはそこを気にせず、自分の最大限を出していきたいと思います」

――今回の1戦は「ドラマ・イン・サイタマ」と言われています。
「第1戦でドラマにしてしまったという自分の誤算がありますけれど。今回はそういう試合にならないと思う。本当にここですっきりと、スッキリとした内容で勝ちたいと思います」

――より気持ちいいドラマが待っている?
「そうですね、この先、4団体統一、4階級制覇するための試合だと思って臨みます」

――ドネアは「前回と同じドネアではない」と発言しています。その辺はどう感じていますか?
「いろいろ策は練ってきていると思いますし、前回12ラウンド手を合わせてお互いに感じているものはあると思う。6月7日は、そこをどちらが引き出しの多さを出せるか。感覚的に戦えるか、そこがカギだと思っています」

――今回は王者との統一戦です。
「このコロナ禍の3戦はランカーとの戦いになり、今回はようやく3団体統一という大きな節目の試合ができる。自分の中でモチベーションは高いですし、やっぱり、こういう試合で自分は最大限のパフォーマンスを発揮できるタイプだとを思っているので。当日、本当に自分自身に期待していますね」

――今回も会場はさいたまスーパーアリーナです。
「また、さいたまSAで、日本人初の3団体統一を懸けて戦えるのは一種の運命だと感じていますし。そういった1戦目含めてからの流れもファンもみてくれるので。そういったところも感じながら、試合当日は自分たちは良い試合がみせるだけなので、楽しでほしいなと思います」

――ドネアは前回の井上戦で復活し、ボクシングも向上したと発言しています。ドネアにどんな思がありますか?
「前回、自分との試合でモチベーションを含め、評価を上げてしまったので。今回、自分との戦いが最後に、しっかり花道をつくれれば。自分はそんな思いで臨もうと思っています」

★大橋秀行会長
「あと13日になりましたが、ドネアも来日し、日々緊張感は高まっています。井上尚弥も順調に練習を積んでおり、このままの調子でリングに上がってくれたらと思う。苦しい、激しい戦いになるのは間違いないので、良い試合になるのは分かっています。今から楽しみです」

――これまでの調整は?
「本当にいいと思います。最近感じるのは、足腰の強さ。下半身からくるパンチの強さが、すごく感じますね」

――八重樫トレの効果は?
「それだけでなく、全体的なトレーニング効果でさらにスケールアップしている印象を受けている」

――スパー内容は?
「約3年ぶりに海外からパートナーを呼べているので、やはり日本人選手にはないタイミングのパンチ、フェイント、動きをしてくるので。そういうのにも対応できている」

――ドネアとの再戦の意義は?
「ドネアも尚弥に負けて2連続KOで王者になっている。覚悟をもってくると思う。こちらも同じ覚悟を持って迎え撃ちたいと思う」

★父真吾トレーナー
――尚弥選手の状態は?
「状態はいいですよ。スパーリングも大体いつもと一緒ですが、100ラウンドちょっとぐらいになると思う」

――再戦はどういう展開と想像しますか?
「これまで結構、聞かれて答えていますけれど、前回はしっかり終わっている試合だと思っている。ドネアがWBC王座を取ったことで再戦という形になった。前回よりもはっきりした形で、そこは本人もこだわっているので。自分たちとしてはすっきりした形でいけるのかなという思いがあります」

――これまでの練習内容が自信になっていますか?
「ありますね。本人の意識が高いので。もう、しっかり仕上がっていっています」

写真=大橋ジム提供

Related article
関連記事