米国ロサンゼルスで合宿中のWBOフライ級チャンピオン、中谷潤人（M.T）の近況がM.Tジムから届いた。中谷は5日から始まった合宿を今週で打ち上げて帰国する予定。

　アメリカ在住の岡辺大介、ルディ・エルナンデスの両トレーナーに師事する中谷は今月に入ってロサンゼルス入り。両トレーナーの指導のもと現地の選手たちと計82ラウンドのスパーリングを行った。

　中谷は「色々な選手と経験を積めて、この合宿ではルディと大介さんに色々チャレンジさせてもらい、色々な武器を少しずつ手に入れる事ができたので、1カ月が早く充実した合宿をつめました！」と合宿を総括した。

　25日にはサンアントニオで行われたWBC･S･フライ級タイトルマッチを視察。王者ジェシー・ロドリゲス（米）が元王者シーサケット・ソールンビサイ（タイ）を8回TKOで下す試合を目の当たりにした。

　試合後にロドリゲスが中谷の対戦も選択肢のひとつだと発言をしたこともあり、中谷は「近い階級の選手でとても刺激をもらいました！　タフな選手にしっかりと手数であの結果に持っていくのは、さすがだなと思いました！　この経験を意味のあるものにして行けるよう頑張ります！」とさらに気持ちを高めた様子だ。

　中谷は4月、山内涼太（角海老宝石）に8回TKO勝ちで2度目の防衛に成功。次戦はいまのところ決まっていないが、防衛戦と階級アップの両方を視野に入れている。写真＝M.Tジム提供