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大型ルーキー堤駿斗、デビュー戦判定勝ちは「悔しい」 元トップアマ伊藤沙月も初陣飾る

2022年7月13日 19時46分

 アマチュアで13のタイトルを獲得した堤駿斗(志成)が13日、東京・大田区総合体育館でプロデビュー戦に挑み、ジョン・ジェミノ(フィリピン)に3-0判定勝ちで初陣を飾った。試合はフェザー級8回戦でスコアは79-73、80-72×だった。

堤(右)は拳を痛めながらも初陣を飾った

 世界ユース選手権優勝などの実績を残した堤は特例のA級(8回戦以上)デビュー。世界を渡り歩いて試合をするジェミノ(23勝13KO13敗1分)を対戦相手に迎えた。ジェミノは16年に後楽園ホールのリングに上がり、ホープだった中澤奨に2回KO勝ちを収めて以来の来日だ。

 堤はワンツー主体のスタイリッシュなボクシング。ガードを固めてリターンを狙うジェミノに対し、ジャブ、右ストレートでジェミノを崩しにかかった。バランスに優れ、距離をキープしていた堤は3回、接近戦で思い切りスイングするジェミノと激しくパンチを交換して強気なところを見せる。

 それでも4回以降は再び距離をキープし、相手のパンチを外して右ストレートを何度も決め、大差の判定勝ちでデビュー戦を終えた。

 試合後、2回に左拳、5回に右拳を痛めことを明かし、7回にはローブローで相手に休憩が与えられた試合を「いろいろアクシデントがあった」と総括。倒せなかったことを「インパクトを与える勝ち方をしたかったので悔しい」とし、「何度か効いているのが分かったけど畳みかけられなかった。プロでの経験の足りなさが出た」と反省した。

 それでも目標を問われ、「まずは国内でタイトルが取れるよう成長する必要がある。自分のプロでの戦い方を確立していきたい」と前向きな姿勢。初めてのプロのリングを楽しんだように感じられた。

 全日本女子選手権で優勝経験のある元トップアマ、伊藤沙月(志成)はこの日のオープニングファイトでプロデビュー。サオワラック・ナリーペンシー(タイ)とのバンタム級6回戦に3-0判定勝ち。スコアは60-54×2、59-55。サオワラックは11勝5KO19敗。

 伊藤は少し硬い立ち上がりで右をもらうシーンもあったが、その後はジャブ、右ストレートでサオワラックに迫った。最終回はワンツー、ワンツーで追い込んで大差判定勝ちを収めた。

伊藤(右)は尻上がりに調子を上げた

 試合後、伊藤は「思った以上に手数が出なかった。ヘッドギアなしが初めてで戸惑った」としながらも、「感覚としては良かった。もっと動けないと思っていたけど、グローブが小さい分、スピードが出てよく動けた」と手応えを感じた様子。今後は「もっとスパーリングを重ねながらいい試合をしていきたい」と前向きだった。

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