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元日本王者の粉川拓也が引退届 名王者ポンサクレックに挑戦 女子日本王者の谷山佳菜子も引退表明

2023年3月4日 11時55分

日本フライ級王座に2度就くなど軽量級のトップ選手として活躍してきた粉川拓也(37=角海老宝石)が日本ボクシングコミッションに3日付けで引退届を提出した。

粉川は2005年にプロデビュー。持ち前のスピードと独特のリズムで頭角を現わし、10年に東洋太平洋S・フライ級王座を獲得。翌年7月、WBCフライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に挑戦して判定負けした。

その後、日本フライ級王座を獲得して3度防衛後、14年にWBAフライ級暫定王者ヨドモンコン・ウォーセンティップ(タイ)に挑むも惜しくも敗退。再起後は再び日本タイトルを手にして4度の防衛に成功した。

以降も現役を続けたが、昨年2月の日本フライ級王座戦で王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に敗れ、11月には青山功(セレス)にも黒星。これがラストファイトとなった。戦績は41戦32勝14KO8敗1分。

昨年の世界戦記者会見に出席した谷山(左)

前日本女子バンタム級王者の谷山佳菜子(36=ワタナベ)は自らのSNSで引退を表明した。極真空手で世界王者となった谷山はキックボクサーに転じてもタイトルを獲得して活躍した。足のけがをきっかけに2018年にボクシングに転向。21年に日本バンタム級王座を獲得した。

昨年12月、自身初の世界戦となるWBO・S・フライ級王座決定戦を晝田瑞希(三迫)と争い判定負け。これが最終戦となり、ボクシングでは8戦5勝1KO2敗1分の戦績を残した。現役の看護師であり“戦うナース”としても知られた。

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