WBCはL･ヘビー級3団体統一王者アルツール・ベテルビエフ（ロシア/カナダ＝写真）に対してランキング1位カラム・スミス（英）と防衛戦を行うように通達を送った。両陣営の交渉期間は4月11日まで。試合が締結しない場合は入札に持ち込まれる。ボクシングシーン・ドットコムなどが伝えた。

　19勝19KO無敗のパーフェクトレコードを誇るベテルビエフはトップランク、前WBA･S･ミドル級スーパー王者のスミスはマッチルーム・ボクシングにプロモートされる。英国メディアによると2つの大手プロモーションはすでに交渉を始めたと言われる。

　スミス（29勝21KO1敗）はカネロ・アルバレスに王座を明け渡した後、L･ヘビー級へ進出。昨年8月、ウシクvs.ジョシュア再戦が行われたサウジアラビアでマチュー・ブーテアリーク（フランス）に4回KO勝ちでWBC･L･ヘビー級王座の挑戦権を獲得。今月11日リバプールでリングに上がる運びだったが肩の負傷を理由にキャンセル。報道では6から8週間、ドクターストップがかかっているという。

　ベテルビエフは1月ロンドンでWBOの指名挑戦者アンソニー・ヤード（英）に8回ストップ勝ちで3ベルトを堅守。今回、指名試合がオーダーされた一方で、WBA･L･ヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル（ロシア）との比類なきチャンピオンを決める対決が待望されている。

　ビボル（21勝11KO無敗）は前回のヒルベルト・ラミレス（メキシコ）との防衛戦同様、タジキスタンで始動した映像が発信されている。その後米国で調整を図るもようだが、具体的な次戦の予定はまだ決まっていない。Photo by SUMIO YAMADA