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JPBA袴田支援委が東京高検に要請 特別抗告せずに再審でクリーンファイトを WBCも後押し

2023年3月15日 15時48分

 日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会は15日、13日に裁判のやり直し(再審)の決定が出た元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんの裁判について、東京高検を訪れて特別抗告をしないよう要請した。

要請前に街頭でアピール演説をする飯田さん

 強盗殺人などの罪で死刑判決を受けた袴田さんは裁判で無罪を訴え続け、東京高裁が13日に再審を決定した。東京高裁は有罪の決め手となった証拠が捜査機関によってねつ造された可能性があると指摘していて、再審が始まれば袴田さんが晴れて無罪になる可能性が高いとみられている。

 問題は高裁の決定を東京高検が不服として最高裁に特別抗告することだ。こうなると審理にさらに時間がかかり、57年間闘い続け、87歳になった袴田さんには酷な話となる。そこで委員会は検察を直接訪れ、特別抗告をしないよう要請するにいたった。

 この日の活動に参加した元WBA・J・バンタム級王者の飯田覚士さんは、「検察の掲げる理念(基本的人権の尊重、事案の真相解明など)に則れば特別抗告はないと思う。(再審の)リングに上がって、クリーンファイトをしましょうと(検察の職員に直接)伝えた。しっかり聞いてくれたと思う」と語った。

 委員会は検察が特別抗告の期限を迎える20日までが勝負と考え、ツイッターによるデモを展開するなど袴田さん支援を広げようとしている。世界最大の統括団体WBCは公式ホームページで支援活動を紹介。「私たちとJPBA(日本プロボクシング協会)は決して袴田さんの支援をやめない。私たちは常に彼のコーナーにいる」とともに戦う姿勢を表明している。

 日本プロボクシング協会は同日、東京高裁の再審開始決定を支持し、東京高検に特別抗告を断念するよう求める声明を発表した。

要請活動に参加したボクシング関係者
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