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元日本S・ライト級王者の岡田博喜さん 「想像だにしなかった」異例のマネジャー転身を語る

2023年4月22日 16時55分

 昨年12月の試合を最後にグローブを壁に吊るした元日本S・ライト級チャンピオンの岡田博喜さんが古巣角海老宝石ジムのマネジャーになった。選手から裏方に回って気付いたことも多いようだ。《ボクシング・ビート5月号より》

岡田博喜マネジャー

 ここ最近、後楽園ホールでそのスーツ姿をよく見かけるようになった。元日本S・ライト級チャンピオンの岡田博喜さん。実は今年から角海老宝石ジムのマネジャーとして新しい道を歩んでいるのである。引退してトレーナーになったり、あるいはジムを開く元チャンピオンはいても、マネジャーへの転身は異例だ。

 「岡田博喜マネジャー」にまだ慣れないのも当然といえば当然、ほんの4ヵ月前に試合をしたばかりなのだから、その転身は新鮮な驚きである。

 昨年12月、韓国仁川でキム・ジンスに2度ダウンさせられ7回TKO負けを喫した。目を傷めたS・ウェルター級松永宏信の代役で出場した試合だったが、相手のキムがかなり大柄だったことを差し引いても意外な惨敗だった。

 「打たれた時に『このやろう』『どうやって崩そうか』ではなく、『痛い』と思いながら戦っていたんですよ。あんなの初めてでした」

 いつもなら反撃にわき上がる闘争心が、今回に限ってなかった。もはやこれまで。ボクサーとしての引き際を悟った岡田さんは割り切って引退を決意した。それがジムの前任マネジャーが退職するタイミングと重なり、鈴木眞吾会長に声をかけられた。「想像だにしませんでした」と岡田さん本人も目を丸くする展開で第二の人生は幕を開けた。

 ボクシングジムのマネジャーの業務は多岐にわたる。もちろんマッチメークにも携わるようになった。全国のボクサーをまめにチェックし、対戦がつり合いそうな相手を探して試合を組むわけだが、気苦労はなかなか。「めちゃくちゃ選手に気を遣いますよ」と新米マネジャーが真顔で言う。

 岡田さんの下積みの頃なら「お前の試合組んだから」のひと言で話は終わった。が、そうもいかないのが現代。選手、そしてトレーナーの顔を見て「この相手とどう?」と打診するという。「人に寄り添わないと成り立たない仕事」と話すあたり、元チャンピオンの威光を振りかざす性格ではない。

 引退してから岡田さんは「選手をリスペクトするようになった」という。
 「すごいな、と思うんですよ。殴られたら痛いのに、歯を食いしばってボクシングをやってる。練習でも必死にサンドバッグ打っている……」..

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