S・ライト級王者プログレイスの相手が二転三転 6.17ソリージャに決定
2023年5月23日 8時59分
2023年5月22日 13時14分
ライト級4団体王座の防衛に成功したデビン・ヘイニー(米)と敗れたワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。ヘイニー勝利の判定が物議を醸す一方で、2人の今後が大いに気になるところ。はたして明暗の分かれた両雄はどのような道に進むのだろうか。
試合は116-111、115-113×2でヘイニーに軍配が上がった。体格で大きく上回るヘイニーがジャブ、右ボディアッパーを打ち込み、ロマチェンコが細かく動いてジャブや左ストレートを決める展開。どう見るかは議論の分かれるところだが、ロマチェンコのマネジャー、エジス・クリマス氏は「判定を盗まれた」と怒り心頭だ。
クリマス氏は試合後の記者会見で、「相手チームにとっては夏にクリスマスが来たようなもの。この状況を放置するつもりはない」とジャッジに強く抗議。トップランクのプロモーター、ボブ・アラム氏もロマチェンコの勝利を支持しているという。
こうした場合、リマッチという解決方法があるのだが、クリマス氏が記者会見で、今回の試合に再戦条項はないと認めた。さらにヘイニー陣営は再戦にまったく興味を示していないというから、よほどの条件がそろわない限り再戦はなさそうだ。
今回、ヘイニーとロマチェンコはかなり体格差があったように、ロマチェンコはライト級にしては小さすぎるとの指摘はかねてあった。「階級を下げるのか」との質問に、ロマチェンコは答えなかったが、35歳という年齢を考えてもベストの階級を下げるという選択肢は確かにある。ただ、負けて階級を変えるというのもロマチェンコのプライドが許さないような気もする…。
ヘイニーはライト級にとどまるか、階級を上げるのかが注目されている。ライト級ならWBAレギュラー王者ジェルボンテ・デービス(米)と3階級制覇を狙うシャクール・スティーブンソン(米)がファンの望む対戦カードだろう。WBCの指名挑戦権を獲得しているスティーブンソンは試合会場でヘイニーと言葉を交わした。
ヘイニーは会見で「私がナンバーワンであることを伝えたら、彼は『今のところはね』と答えた」と2人の会話を紹介。「我々は衝突する過程にいる」とも語り、やる気はありそうだ。ちなみにリング誌によると、今回の一戦をスティーブンソンは「ロマチェンコが明らかに勝った」と感じたという。
ヘイニーは、「135ポンド(ライト級)には大きな試合がたくさんある。次どうなるか見てみないといけない」としながら、一方で「私はこのクラスでは大きい。16歳のときから135ポンドなんだ」と階級アップは既定路線であり、あとはタイミングの問題であることも説明した。
スティーブンソンはトップランク傘下だけに、実現への期待が膨らむが、こればかりは交渉してみないと分からない。もしヘイニーが4本のベルトを一気に手放せば、多くの選手にチャンス到来の大騒ぎとなる。今後もライト級戦線から目が離せない。Photo by SUMIO YAMADA
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