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野中悠樹、最強チャーリーを2-1判定で下し初防衛

2014年12月28日 23時40分

 チャンピオン野中悠樹(渥美)が1位チャーリー太田(八王子中屋)の挑戦を受けた日本S・ウェルター級タイトルマッチ10回戦は28日、大阪市の住吉区民センターで行われ、野中が終始フットワークを生かし、最強挑戦者チャーリーを僅差の判定で下し、初防衛に成功した。

野中がチャーリー下して初防衛成功(ボクシングニュース)
チャーリーに右を決める野中(右)

 今年8月、細川貴之(六島)のタイトル返上による長島謙吾(角海老宝石)との王座決定戦を制し、4年9ヶ月ぶりの王座復帰を果たした野中に、待ち受けていたのは元OPBF・日本同級王者で、現IBF同級15位にランクされるチャーリーだった。暮れの対決が決まったものの、野中は長島戦で痛めた左こぶしの回復が進まず、不安だらけの防衛戦決定だった。しかし、バッグ打ちや、スパーリングができない分、野中は37歳の体にムチ打って徹底的に走りこみ、下半身を鍛えた。

 その効果が如実に現れた試合運びだった。一発を狙って飛び込み、ワイルドな左右フックを振り回すチャーリーに、ジャブで距離をとり、軽いステップでリングを自在に動き回った。ただ、逃げるのではなく、左ストレートをボディや顔面にヒット。打ち終わりを狙うチャーリーがパンチを出すと空振りさせる展開に。5回、チャーリーがようやく2発、3発とパンチを当て、一瞬野中をふらつかせ、野中から鼻血がしたたるシーンがあったが、それでも野中は動きを止めず、逆にワンツーを返すなど、主導権は渡さなかった。

 5回終了時のジャッジの採点は三者三様のイーブン。野中の軽快な動きはこの後も緩まなかった。逆に有効打が少ないチャーリーに焦りが。上体が突っ込んでのパンチが多く、巧みな野中のクリンチワークで強打を封じ込められた。採点は1人が96-95で野中。もう1人が96-95でチャーリー、3人目は97-93で野中。2-1の判定で野中の初防衛が決定した。

 こぶしを突き上げ、勝利の喜びに浸った野中は「チャーリーは世界レベルの選手。無謀な戦いとも言われましたが、ボクサー人生の財産にしたいと練習してきました。5回、6回あたりは気持ちが折れそうになった。でも、応援していただいた方々のためにがんばった」と晴れやかな表情。リングに上がった細川からチャンピオンカーニバルでの挑戦をたたきつけられたが「強い相手と戦っていきたいし、やりましょう。今年は世界を目指します」と語った。

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