2015年4月16日木曜日

元王者の渡部あきのり、ティナンパイに判定勝ち

 元OPBF&日本ウェルター級王者で、日本S・ウェルター級3位の渡部あきのり(野口)が16日、東京・後楽園ホールの「MEGA FIGHT53」に登場。OPBFウェルター級2位のアーネル・ティナンパイ(フィリピン)に3-0判定勝ちし、13連勝をマークした。スコアは77-74×2、78-73。

 ティナンパイは負けが多いが、昨年12月にランカーの斉藤幸伸丸(輪島功一S)を2回TKOで撃破して存在をアピール。13年には現OPBFランカーの福本祥馬(八王子中屋)もTKOで下しており、渡部にとっては侮れない相手だった。

 サウスポー渡部はやはりパワーが売り。立ち上がり、ジャブを放ちながらたちまちティナンパイにロープを背負わせた。3回にはロープ際で左のカウンターを決め、タフなフィリピン人からダウンを奪った。

 これで勝負が決まるかと思われたが、ここからティナンパイが本領を発揮。ロープを背負いながら、渡部のパンチを巧みに外し、鋭いカウンターで対抗する。KOチャンスを逃した渡部は逆に5、6回とフィリピン人のパンチをまともに食らって嫌なムードが漂う。渡部は最終回もティナンパイ押され気味ながら、ダウンを含めた前半の貯金で逃げ切った。「日本人で一人やりたい人がいるが、こんな内容では口にできない」と話した渡部は32勝27KO4敗。希望する相手は亀海喜寛(帝拳)の模様。ティナンパイは22勝8KO17敗1分。

◇68.0キロ8回戦
井上岳志(ワールドS)[KO2回42秒]クイブリー・シットニワット(タイ)
 前戦の勝利でランク入りした日本ウェルター級12位の元国体王者、井上のプロ4戦目。体格で回る井上は開始早々、目の覚めるようなワンツーでクイブリーをキャンバスへ。クイブリーはここから粘ったが2回、井上が強烈な右フックを決めてタイ人に10カウントを聞かせた。井上は3勝2KO1分。

◇57.6キロ8回戦
高山和徳(野口)[2-1(77-76×2、75-77)]梅津宏治(ワタナベ)
 昨年11月、3年4ヵ月ぶりのリングで勝利し、日本フェザー級9位にランクされる高山と、元日本同級王者で現S・フェザー級12位梅津との一戦は、互いにクセのあるベテラン対決。前半は梅津が優勢。持ち前のプレスで圧力をかけ、高山は手数がなかなか伸びない展開。しかし高山は後半に入って足がよく動き、カウンターをヒットさせてポイントを獲得した。全般的に有効打は少なく、採点の難しい内容となったが、軍配は高山に上がった。高山は21勝4KO8敗4分。梅津は22勝10KO16敗3分。