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田口良一が8回TKO勝ち、クワンタイを5度倒す

2015年5月6日 19時28分

 WBA世界L・フライ級タイトルマッチが6日、大田区総合体育館で行われ、チャンピオンの田口良一(ワタナベ)が元WBA世界ミニマム級王者で、挑戦者14位クワンタイ・シスモーゼン(タイ)に8回TKO勝ち。初防衛に成功した。タイムは36秒。

田口良一が初防衛に成功(ボクシングニュース)
7回に4度目のダウンのダウンを奪った田口

 身長で大きく上回る田口は初回、ジャブを突きながら距離を取ったボクシングでスタートした。慎重にも見えたが、様子見はこれで終わりとばかりに、2回にグッと前のめりになった。これをクワンタイは歓迎。打撃戦に突入する予感が漂った。クワンタイの大きな右フックが田口をとらえる。しかしラウンド終了間際、田口が右ストレートを打ち下ろすとタイ人がダウン。立ち上がった挑戦者はゴングに救われた。

 田口は3回から再び距離を取って、なおかつ手数を出していくボクシングにシフトした。ジャブ、右ストレート、左フックとパンチをスムーズにつないでリズムがいい。劣勢のクワンタイも前に出て力いっぱいパンチを振っていくが、攻めが単調な印象だ。そして5回、田口が立て続けに右をヒットし、カウンターの右を叩き込むと2度目のダウン。試合が再開されたがまたもゴングとなった。

 ここまでくるとあとはフィニッシュ待つだけだ。田口は6回にボディブローを効かせてから左、右とつないでクワンタイを倒し、7回には右ストレートで挑戦者を突き落したが、いずれもラウンド終了間際でフィニッシュならず。ようやく8回、ボディ攻撃からの連打でこの試合5度目のダウンを奪うと、クワンタイは立ち上がったものの、主審が試合を止めた。

「口では判定でもいいとか言っていたけど、KOを意識して試合に臨んだ。久しぶりにKOできてうれしい」と声を弾ませた田口は22勝9KO2敗1分。2013年の井岡一翔(井岡)に続いてタイトル挑戦失敗のクワンタイは49勝26KO4敗1分。またしても2階級制覇に失敗した。

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