2016年1月22日金曜日

内山高志2015年MVP、技能賞は山中、井岡が殊勲賞

 2015年の年間表彰選手選考会が22日、都内で開かれ、最優秀選手賞にはWBA世界S・フェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ=写真左)が輝いた。技能賞はWBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳=写真左下)、殊勲賞はWBA世界フライ級王者の井岡一翔(井岡=写真右)が選ばれた。表彰式は2月12日、都内のホテルで行われる。

 各賞は東西の記者の投票で決定。内山は有効投票数33のうち1回目の投票で20票を獲得。山中と井岡を抑えてMVPとなった。内山は5月にジョムトーン・チューワッタナ(タイ)を2回KO、大みそかにオリバー・フローレス(ニカラグア)を3回TKOに葬り、いずれの試合も圧倒的な強さを見せつけて防衛テープを11まで伸ばした。王座在位期間は6年に達し、年間表彰選手の常連だが、意外にもMVPは初受賞となる。内山は暮れにKO勝ちしたWBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)とともにKO賞にも選ばれた。

 内山は「MVPは初受賞なので、素直にうれしい。去年はけがなく2試合できたし、自分にとってすごくいい年だった。(2016年は)防衛記録も近づいてきているし抜いていきたい。いろいろと記録づくめの年にしたい。(ウォータース戦は)決まってほしいと思っている。絶対に勝つ自信がある」とのコメントを発表した。

 山中は23票を獲得して技能賞。9月、元WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)とのバンタム級頂上対決に競り勝って9度目の防衛に成功した。昨年に続き3度目の技能賞受賞となった。

 16票を集めて殊勲賞の井岡は4月にWBA世界フライ級王者のフアン・カルロス・レベコ(亜)を下して日本人選手2人目となる世界3階級制覇を達成。大みそかにはレベコとの再戦に11TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。

 敢闘賞は2人の世界チャンピオンが選ばれた。11月にラスベガスでWBC世界S・フェザー級王座の防衛戦を行った三浦隆司(帝拳)は、指名挑戦者フランシスコ・バルガス(メキシコ)に敗れはしたものの、米国で年間最高試合賞を総なめにした激闘が評価された。この試合は今回の表彰でも22票を集めて年間最高試合に選出された。もう一人は八重樫東(大橋)で、暮れにIBF世界L・フライ級王座を獲得し、3階級制覇を達成した。八重樫は4度目の敢闘賞。

 努力賞は世界王者4人。WBA世界S・フライ級王者の河野公平(ワタナベ)は米シカゴで亀田興毅の挑戦を退けた。WBA世界L・フライ級王者の田口良一(ワタナベ)は2度の防衛に達成。国内最速記録となるプロ5戦目でWBO世界ミニマム級王座を獲得した田中恒成(畑中)は初防衛にも成功。木村悠(帝拳)は11月、WBC世界L・フライ級新王者に輝いた。

 新鋭賞はOPBF・S・フライ級王者の井上拓真(大橋)と日本S・フェザー級王者の尾川堅一(帝拳)。日本・OPBFの年間最高試合は、拳四朗(BMB)が王者堀川謙一(SFマキ)を下した日本L・フライ級タイトル戦。

 女子MVPは日本女子初の3階級制覇王者となったWBO女子世界バンタム級王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)。女子年間最高試合には、WBC王者の小関桃(青木)がWBA王者の宮尾綾香(大橋)を下したWBA・WBC女子世界アトム級王座統一戦が選ばれた。以下は受賞者の一覧。

◆最優秀選手賞 内山高志
◆技能賞 山中慎介
◆殊勲賞 井岡一翔
◆敢闘賞 三浦隆司、八重樫東
◆努力賞 河野公平、田口良一、田中恒成、木村悠
◆KO賞 内山高志、井上尚弥
◆新鋭賞=井上拓真、尾川堅一
◆年間最高試合賞
●世界タイトルマッチ
・WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ(11月21日)
 三浦隆司vsフランシスコ・バルガス=GBP
●日本タイトルマッチ
・日本L・フライ級タイトルマッチ(12月27日)
 堀川謙一vs拳四朗=森岡プロモーション
◆女子年間最優秀選手賞 藤岡奈穂子(竹原&畑山)
◆年間最高試合賞
・WBA・WBC女子世界アトム級王座統一戦(10月22日)
 小関vs宮尾綾香(大橋)=大橋プロモーション
◇特別賞
石田順裕(元WBA世界S・ウェルター級暫定王者)
故・久末聖治(JBC北海道地区事務局長)
故・桑田和昌(JBC審判員)
故・織田秀樹(元中日本ボクシング協会長)