2016年9月10日土曜日

尾川堅一が苦しみながらV2、五十嵐俊幸は快勝

 日本S・フェザー級タイトルマッチが10日、後楽園ホールの「第553回ダイナミックグローブ」で行われ、王者の尾川堅一(帝拳)が挑戦者1位の松下拳斗(千里馬神戸)を10回3分4秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

 序盤はキャリア50戦のベテラン、松下のうまさが目を引いた。足を使い、リーチ差も生かしながらジャブ、右から返しの左フックを機能させ、右ストレートも浅いながらヒットさせた。尾川は右ストレートをボディに打ち込んで状況を打開しようとしたが、なかなか思う様なボクシングに持ち込めない。4回に松下は尾川のパンチで左目上部をカット。5回を終わっての採点は48-47×2で尾川、もう一人が48-48。前半は圧力で尾川、浅いながらヒットで松下という展開だった。

 強打を爆発させたい尾川はプレスを強め、左フックをヒットさせ、ガードの上からも容赦なくパンチを打ち込み松下にダメージを与えていった。一方の松下のジャブも相変わらず尾川の顔面をとらえて勝利への意欲を見せる。ようやく尾川は8回、右ストレートを決めて松下を下がらせ、連打で挑戦者を追い詰めた。しかし、ここをしのいだ松下が9回は右ストレートを決めるなど再び反撃。10回は両者ともに力を振り絞った。ラウンド終盤、尾川がブレイク後の加撃で松下に休憩が与えられ、試合が再開した直後、尾川が右アッパーから左フックを打ち込んで松下をキャンバスへ。松下は立ち上がったがフラつき、主審がTKOを宣告した。9回までのスコアは87-84、87-85、86-85で尾川だった。

 WBC12位、IBF8位、WBO13位につける強打の尾川は「今日は相手も強かった。みなさんに世界と言ってもらえるような試合をして世界に行きたい。もっと練習します」とあいさつした。戦績は19勝16KO1敗。暫定を含めて6度目の日本王座挑戦も実らなかった松下は34勝13KO10敗7分。

◇114ポンド8回戦
五十嵐俊幸(帝拳)[TKO2分43秒]デヌア・シスヨー(タイ)
 世界4団体でランク入りしている元WBC世界フライ級王者のサウスポー五十嵐が初回から小柄なデヌアを圧倒した。初回中盤に左ストレートでダメージを与えると、終盤に左アッパーから左ストレートを決めてデヌアをキャンバスへ。2回早々、再び左ストレートでダウンを奪うと、主審がカウント途中でストップした。3年ぶりのKO勝利に五十嵐は「自分のボクシングがいかに消極的だったか再確認できた。もっと修正していきたい」と苦笑いのコメント。戦績は23勝12KO2敗2分。最初だけ元気のよかったデヌアは10勝2KO5敗1分。

◇S・バンタム級8回戦
堀池雄大(帝拳)[3-0(77-75、78-74、79-74)]レナン・ポルテス(比)
 長身でリーチのあるポルテスはジャブがよく、序盤は堀池の侵入を阻んだが、徐々に堀池のプレスが上回るようになった。有効打はほとんど見られなかったものの、前に出た堀池がポイントを獲得した。堀池は11勝3KO5敗3分。あまりに消極的だったポステスは8勝4KO4敗。

◇ウェルター級6回戦 永野祐樹(帝拳)[3-0(58-57×2、58-56)]田岡大(タキザワ)
◇S・フェザー級6回戦 波田大和(帝拳)[TKO3回1分15秒]ジュン・ジューフン(韓国)
◇S・フライ級6回戦 垣永嘉信(帝拳)[TKO3回2分8秒]山本大智(KTT)
◇S・バンタム級6回戦 梶龍治(帝拳)[3-0(58-56、59-56、59-55)]キム・ホーヤ(韓国)