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大竹秀典がOPBF王座獲得、日本に続き2冠目

2017年3月17日 22時03分

   OPBF・S・バンタム級王座決定戦が17日、後楽園ホールの「ゴールデン・チャイルド・ボクシングvol.119」で行われ、同級1位の大竹秀典(金子)が同2位ジェルビルト・ゴメラ(フィリピン)に3-0判定勝ち。日本王座に続く2本目のベルトを獲得した。スコアは115-112×2、116-111。決定戦は前王者、久保隼(真正)のタイトル返上によるもの。

3回にダウンを奪った大竹、このあと粘られた

 スタートはサウスポーのゴメラが積極的。大竹は距離を取って組み立てようとしたが、ゴメラに攻め込まれるシーンもあった。ゴメラはそれほどパワフルではないが、強振する左ストレート、左アッパーに大竹は対応しきれない。それでも3回、大竹は圧力を強めてゴメラを下がらせ、離れ際に右を決めてダウンを奪う。4回を終わっての採点は38-37×2で大竹がわずかにリードした。

 大竹は5回に左ボディブローでゴメラをダウン寸前に追い込み、6回にもみぞおちに右を打ち込んで、比人の動きを止めるが、ゴメラもガッツを見せてすぐさま抵抗。大竹は圧力をかけ続けて中盤を制し、8回を終わって76-75、77-74、78-73とリードを広げた。

 大竹は9回も攻めたが、ラウンド終盤にゴメラの左ボディをもらってダメージを受ける。ゴメラは10回、ボディを集中的に狙っていくが、大竹はこれをしのいで右をヒット。終盤はゴメラが回復し、最終回は左アッパーで大竹を追い込んでゴングとなった。

 IBFフェザー級11位にランクされる35歳のベテラン大竹は28勝12KO2敗3分。「4回くらいにボディがきいてしまった。右に合わせきていたのはわかっていたけども」と振り返った。健闘したと言えるゴメラは13勝5KO3敗。

尹(左)は接近戦でうまさを発揮した

◇ウェルター級8回戦
尹文鉉(ドリーム)[負傷判定7回2分7秒秒2-0(68-65、69-64、67-67)]藤中周作(金子)
 日本ウェルター級3位の尹と同5位の藤中の一戦は初回から打撃戦。2回に尹は左ボディで藤中にダメージを与えるが、藤中もこれに耐えて連打で反撃し、会場を盛り上げる。藤中はよく攻めるが、尹のボディで一気に失速するので印象が悪い。6回に尹の右目上部が切れ、ドクターチェック後に藤中がラッシュ。これを耐えた尹が藤中にボディを決めて優位に立つ。7回に尹が左目上部を負傷し、これでストップ。尹は18勝4KO4敗3分。藤中は15勝10KO7敗2分。

細川を追いかけ続けて勝利の秋山(右)

◇ミドル級8回戦
秋山泰幸(ヨネクラ)[2-0(77-75×2、76-76)]細川チャーリー忍(金子)
 スピードで上回るOPBFミドル級5位の細川がジャブを出しながら大きくサークリング。日本ミドル級3位の秋山が追いかける展開となった。細川はスタミナが切れてきたのか、中盤に入ると手数が減り、何発かまとめてあとはランニングというスタイル。秋山はボディから崩そうとするが、こちらも相手の反撃を警戒していまひとつ思い切り攻められない。それでも秋山が7回に左を決めるなど、後半のポイントを獲得した。37歳の秋山は3連敗から脱出で11勝8KO7敗1分。細川は6勝5KO3敗。

◇S・フライ級8回戦
コーヤ佐藤(伴流)[3-0(76-75×2、77-75)]藤井貴博(金子)
 スイッチを駆使する変則の佐藤がカウンターのフックを単発で決め、サウスポー藤井がコンビネーションを打ち込む展開。6回に佐藤の右フックで藤井がダウン。これはスリップ気味で、藤井は最終回に左を決めて追い上げたが及ばなかった。佐藤は9勝2KO4敗1分。藤井は9勝3KO6敗1分。

◇ミニマム級8回戦
デシエルト長池(青木)[2-1(77-76、77-75、76-77)]若原義敬(協栄)
 両者ともに近距離でパンチを出し合う打撃戦。長池は2回に右カウンターを決め、ボディ攻撃も有効。しかし若原もアッパー、コンビネーションを打ち込み、一進一退の展開が続いた。両者ともダメージ与えながら、ともに手数は衰えず、最後まで打ち合ってフィニッシュ。競り勝った長池は9勝1KO2敗1分。若原は8勝4KO7敗。

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