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2017年4月30日日曜日

ダウン応酬の激戦! ジョシュアが劇的11回TKO勝ち

 WBA・IBF世界ヘビー級タイトルマッチが29日(日本時間30日)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、IBF王者アンソニー・ジョシュア(英)が元統一王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)に11回TKO勝ち。劇的な勝利でスターへの階段をまたひとつ駆け上がった。

 27歳の無敗王者ジョシュアと、41歳の大ベテラン、元統一王者クリチコの“新旧対決”はスタジアムに9万人の大観衆を集めてゴング。ともに身長2メートル弱という大型選手だが、スタートはクリチコのジャブが効果的。ともにクリーンヒットは少ないが、クリチコが予想以上に仕上げてきた印象。クリチコは4回、右ストレートを決めた。

 試合が大きく動いたのは5回だった。流れを変えようとジョシュアが一気にペースアップすると、左フックがクリチコの炸裂。さらに追撃するとクリチコがキャンバスに崩れ落ちた。立ち上がったクリチコに対し、ジョシュアはフィニッシュを狙うかと思われたが、打ちつかれた様子で、逆にクリチコの反撃を許す。ラウンド後半はクリチコのパンチを浴びて、ジョシュアがフラフラしてしまった。

 そして6回、今度はクリチコのワンツーが火を噴き、ジョシュアがキャンバスに沈んだ。何とか立ち上がったジョシュアは、クリンチも使って何とかこのピンチをしのぐ。クリチコはここでKOできなかったものの、流れは完全に元王者に傾いた印象。ジョシュアは7、8回は回復を心掛け、9回から攻めようとしたが、クリチコの長いリーチに阻まれ、攻撃の糸口を見つけることができない。

 いよいよ苦しくなったジョシュアは11回にスパートをかけた。一度はクリチコがこれをフットワークでさばいたかに見えたが、ジョシュアの右アッパーがヒット。グラリとゆれたクリチコが追撃を食らってキャンバスに落下した。

 ゆっくりと起き上がったクリチコに対し、ジョシュアは再び右アッパーで顔を跳ね上げ、今度は左フックでなぎ倒した。クリチコは気丈に立ち上がったが、最後はジョシュアがロープ際にクリチコを押し込み、連打したところでレフェリー・ストップ。勝った瞬間、ジョシュアの「やっと終わった」という表情が印象的だった。

 苦しみながら劇的な勝利でIBF王座3度目の防衛、そして空位のWBA王座に就いたジョシュアは「タイソン・ヒューリー、ヒューリーとやりたい! みんな見たいだろう。私は誰とでも試合をする」と前統一王者の名前を挙げて対戦をアピール。ジョシュアが群雄割拠のヘビー級で中心的存在となった。戦績は19戦全KO勝ち。タイソン・ヒューリー(英)に敗れて以来、1年7か月ぶりのリングだったクリチコは64勝53KO5敗。Photo/SUMIO YAMADA